ゆ うーん、それは病院によると思うし、混雑状況にもよるんじゃないかな。私は20代前半から10年くらい、いろいろな婦人科をジプシーしたんですよ。カンジダだったり、卵巣の腫れがひどくなったり、排卵痛だったり、性交痛だったりいろいろで。引越しや転職もしたので、その都度、新しい病院を受診してきました。自分にとって相性のいい先生と出会えるかどうかは重要ですよね。初診で症状を話したらいきなり怒り出した医師もいたし、「どこも悪くないし子宮内膜症でもないし生理もきてるしPMSでもないのに、何で病院に来たの? 処方する薬はないよ」って冷たくあしらわれてしまったこともありました。特に性交痛の悩みはなかなか解消しなくて、「今は痛くないのに、なんでセックスのときだけ痛いの?」とか言われてしまった時は、「もうどこの病院にも行かなくていいや……」って悲しくなりました。今は、自宅の近所で開業している婦人科の先生が「痛い人は痛いんだよね」とわかってくれて、ピルも勧めてくれて、その先生のおかげで気が休まりましたね。我慢しなくてもいいんだって。
め 医師との相性、すごく大事だと思います。めぐり会えて良かったですね。カンジダはセックス由来の性感染症ではないから、免疫力が下がると誰でもすぐに発症しますよね。私は膀胱炎にかかりやすくて、抗生物質を処方されるんですが、そのたびに即効でカンジダの症状が出ます。
ゆ 私も風邪で病院処方の抗生物質を飲むとすぐさまなるんですよ。抗生物質パワー半端ない(笑)。
お 私、初めてのカンジダ経験は小学校低学年の時でしたよ!
――処女でも症状出ますよね、誰でも保有しているカビですから。ところで、ピルの副作用として、血栓症については不安になりませんか?
め なりますなります。なりますけど、定期的に血液検査しているので安心感はあります。
ゆ 私も定期検査があるから服用していられる。いつの間にか血がどろどろになって血管詰まってバターン……と想像すると怖いので、絶対に検査は受けますし、結果も確認する。逆に、ピルを飲んでなかったらこんなふうに年に数回の血液検査を受けることもなかったから、自分の健康状態を把握できるようになって良かったです。
お それはありますね。また、最初のピル処方時に、「水をよく飲むように。タバコは吸っちゃダメだよ」と医師に言われました。血栓症のリスクについての説明もきちんと受けましたし。
め 私も説明は受けましたが、血栓症のリスクよりも、生理痛がないとかPMSがないことのメリットが非常に有り難いので、納得して服用しています。毎月受けていたダメージがなくなって、生活の質が格段に上がりました。
ゆ 私もです。自分の体調管理を、できる範囲で無理なくやることで、生きやすくなりました。この選択肢があって良かったなと思っています。
(取材・構成/水品佳代)