また、入場券ほしさにバッグを買う人も出る始末で、オークションサイトには当日買ったと思しきバッグがすぐに上がります。即売会の終盤には値引きも行われ、高級ブランド(モルダーは、「国内外のトップセレブリティに絶大な人気を得ている」と評判です)のイメージはどうなったの? と心配になります。日本上陸初日から値引き&バナナの叩き売り状態なら、今後、誰だって定価じゃ買いませんって!?
さらに混乱に輪をかけたのが当日の整理券です。実は、1部開始時間前の来場の自粛と、事前の順番待ちの禁止がきちんと告知されていました。とはいえ、ファンは朝早くから会場に駆けつけ、なかには前日深夜から近くのファミレスで待機し、早朝から並んだ、なんてツワモノも。そのため、主催者は急遽、事前に集まった人に整理券を配ったのですが、規則を守って時間どおりに来たファンからすれば、当然「ズルい!」ってことに……。主催者の場当たり的な対応により、正直者が馬鹿を見る結果となったのです。
と、そんなこんなで、開催前から当日までスッキリしないこと尽くめのイベントには後味の悪さだけが残りました。
ジェジュンは、今後1年半分くらいのデザインはやっているので、これからもモルダーの商品を買ってほしい、と語ります。ただ、この日のバッグがジェジュンと会うためのツールと化していたことをふり返ると、彼と会えるという特典なしで、高価なモルダー・バッグを買う人が、はたしてどの程度いるのだろうと不安になります。
えっ、私ですか? 正直なところ、あまり、手にしたいと思うデザインじゃないんですよね。だって、ゴツゴツしているっていうか堅い印象で、私の服にはちょっとマッチしないかなって。一番お安い本人モデルのペーパー・トイ(3,000円)にも萌えない私はファン失格でしょうか?
本文中の写真=ジェジュンのアートディレクターっぷりは、ブランド公式HPでチェック!
今週の当番=佐々木薫
「深夜の新宿は危ない!」と語るジェジュン・ファンの多さに驚いた、新宿勤務のアラフォーK-POPファン。
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