――それでも不倫相手が3人もいると、スケジュールを組むのが大変なんじゃないですか?
S「土曜に1人目、日曜に2人目と会って、その翌週の土曜に3人目と会う……みたいなローテーションになってるので、うまくやれてます。ちなみに3人とも2、3歳年下で独身なので、こちらの都合に合わせてくれますし」
――そもそも、不倫をする目的って何ですか? ご主人と離婚して誰かと再婚したいとか?
S「そういうワケでもないです。私、今が人生で一番のモテ期なんですよ! だからそれを楽しみたいだけ。離婚してもいいけど、旦那と話し合うのも面倒なんで」
――……(絶句)。ご主人や娘さん、そしてご両親や義両親に対して、罪悪感などはないんでしょうか?
S「妊娠中に不倫した旦那が一番悪いと思うので、特に感じません。義両親は悪い人たちではないですけど、息子を不倫するような男に育てたんだし、なんとも思わない。両親は娘を預けられることを楽しみにしてますし、私も娘のことが大好きだし、家事も子育てもきちんとしてるんだから別によくないですか?」
――でも、3人と同時進行で不倫……もしも妊娠ということになったら、誰の子なのかわからないという事態になりかねないと思います。まずご主人ときちんと話し合って、夫婦生活を見直したほうがいいのでは?
S「避妊してるし、そんなに簡単に妊娠しませんよ~! そうなったとしても、3人とも夫と同じ血液型だからバレないだろうし。それに、不倫相手がいるからこそ平日は夫に優しくできているんだと思いますし。これはこれで夫婦の在り方というか」
――(でき婚経験者のはずが……その自信はどこから?)
子持ちでフルタイム勤務でも、実家のサポートによって不倫相手との逢瀬を楽しんでいるSさん。彼女は不倫に一切のネガティブ要素を感じていないようですが、もしも不倫相手の子を妊娠して、そのまま夫の子として育てられたとしても、「その子の本当の父親が誰かわからない」という事実を無視し続けることはできるのでしょうか。想像しただけでもゾッとするような状況なのに、何の危機感もないことが不思議でなりません。そんなリスクを背負ってまで不倫することの無意味さに、彼女が気づく日は来るのでしょうか。
(リオネル・メシ子)
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