インタビュー

女性を神棚に上げた漫画家・石原まこちんが出会った、最高のパートナー。『妻しか女性を知りません』インタビュー

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 妻しか女性を知らない、さえない会社員の悶々とした葛藤を描いたコメディ漫画『妻しか女性を知りません』(KADOKAWAメディアファクトリー)は、作者・石原まこちんさんの実体験を元に描かれている。妻が元カレの話をするたびにくすぐられるコンプレックス、セックスのたびに襲われる不安……こうした葛藤の原因、その先に行き着いた幸せな夫婦関係についてお話を伺ってきました。

初恋は星座の女神

―― 『妻しか女性を知りません』は、石原まこちんさんの実話を元に作られているんですよね?

石原 ええ、ほとんどすべてリアルです。だからある意味、世間への告白なんですよね。僕の息子のお母さんお父さんが、この漫画を読んでくれたみたいなんですけど、たいてい「ウソでしょ! 絶対ない!」って言うそうで。でも、本当なんですよ(笑)。僕の同級生なら信じてくれると思うんですけどね。

―― 同級生には納得してもらえるような、モテない学生生活だったんですか?

石原 ええ、僕、いろいろとおかしいので。小学生のときは道でつぶれてるカラカラのカエルのミイラを集めたりしていましたし(笑)。小中高あわせて女の子と話したのって、20分もないんですよね。

―― 12年間のうち合計20分しかないってすごい(笑)。モテなかった原因はどこにあるんでしょう?

石原 小学4年生のときに、女性の身体の仕組みを授業で知ったんですよね。その時、あまりにも神秘的だったために、女性を神棚に上げてしまったんですよ。触れてはいけない存在にしてしまった。だからモテようとも思わなかったし、付き合いたいとも思わなかった。ましてや「ヤレる」なんて考えもしなくて。

もともと男だけで遊んでいたんですよね。アップタウンとダウンタウンにわかれている町で、アップタウンは男女で遊んだり、スケートやスキーに行ったりする連中。われわれダウンタウンは、男だけで駄菓子屋に行って黄粉棒を咥えている(笑)。当然、女の子は寄ってきません。「男だけで充分だよな」と思っていた。あるじゃないですか「なんだあいつ、女と話して」みたいなの。

―― 本気で思っている男子もいますし、照れ隠しだったりも。小学生の時は、そういうことよくありますよね。初恋はいつですか?

石原 星座の本ですね。

―― えっ?

石原 星座の本です。幼稚園の本棚にあった本で、女神がおっぱいを出してたんですよ。「なんだこいつ、真面目な本でおっぱいだして!」って思って、で、おっぱいおっぱい騒いだら先生にとりあげられて(笑)。人間に恋したのは小学生のとき。好きでしたねえ。でも喋りたいとは思わなかった。なんというか見てれば充分って感じでしたね。

―― だから計20分しか女性と話していない……でも、中学・高校くらいになると、彼女ができる友達も増えてきませんか?

石原 いましたねえ。ダウンタウンでもモテるやつはいて、ファミレスに彼女を連れてくるんですよ。その時の僕は「やべえ、女の子がいるよ、どうすりゃいいんだよ!」とか思っているんだけど、緊張しすぎて混乱して、ヤンキーみたいに座ったりして、ムスーーーっとしてる。女の子は当然「なんなのこいつら」って思うわけですよ。モテるわけがない(笑)。

高校は学年に女の子が3人しかいませんでした。それが、また可愛い子だったんですよね。それでもやっぱり話したいとは思わなかった。エビちゃんに似てる女の子がよく話しかけてくれていたんですけど、「ああ、うん」とか「いや……」しか言えませんでした。お互いゲーマーだったので、ちゃんと会話になったのはその時くらいですね。

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