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バイセクシャルの私から見た『パートナーシップ証明書』

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3月31日。渋谷区で同性カップルの「結婚に相当する関係」を確認できる『パートナーシップ証明書』を発行するという条例が可決されました♪

ニュースなどで話題になっているためご存知の方も多いと思いますが、
この条例のおかげで、区内の事業者を利用すれば、同性カップルでも賃貸住宅への入居が可能になったり、
パートナーが病院で面会謝絶となった場合には、養子縁組をしていたり、公正証書や事前意思表示などの書類を準備していなくても、家族の一員としてすぐに会えるようになったりと、同性カップルの生きやすい環境になることが想定されています。

賛否両論はありますが、当事者たちや間近で見ている者にとっては、本当にありがたい条例だと思います。
当事者である私の周辺には、
「大好きな人が辛い時に、側にいてあげられなかった」
「最期すら看取ってあげられなかった……」
という経験をした方も多く、条例が有効な地域に住んでいれば、もうこんな悲しい思いもしなくて済むわけです。

Photo by Snooker in Berlin from Flickr

Photo by Snooker in Berlin from Flickr

LGBTと呼ばれる人の中でも、
「特定要件が認められる場合は、戸籍の性別を変更することも可能なので、あえてこの条例を利用しなくてもいい」
という人もいます。

しかし、私の場合はバイセクシャルなので、
女性とお付き合いしていた時は、日本では結婚できないので『ずっと一緒にいる!』という気持ちだけで繋がってきました。
何も証明できるものがないと、レズビアンである恋人が
「ASUKAがいずれ法的に結婚したくなって、自分から離れていってしまうのではないか?」
という不安を持ち、何度か喧嘩に発展していました。

当時『パートナーシップ証明書』を取得できていれば、法律上の効力はないとはいえ、
もう少し不安や心配から解放してあげられたかも?
『ただのお付き合い』から、お互いに『それ以上の責任』を感じる関係になれたかも? と思います。
この条例は、制度面のみではなく、精神面でもLGBTの恋愛を円滑にしてくれるように感じます。

そのうち、男女のカップルにありがちな「私と結婚する気あるの??」という会話が、
同性カップルでも「私と証明書発行する気あるの!?」なんて繰り広げられたら面白いですね。

ちなみに、
「もしも証明書を取得したカップルがお別れしてしまったら、証明書や効力はどうなるのだろう?」という疑問を感じ、渋谷区に問い合わせたところ、
細かい部分はこれから決めていくということで具体的な回答は得られなかったけれど、
「証明書をお返しいただく形で無効になるのではないか?」
とのことでした。

だからといって簡単に取得しようとするのはオススメしません。
一部、男女の夫婦と同じ権利が与えられるので、
「本当にパートナーとして生きていけるのか」
ということをお互いにしっかり確認しないまま、ノリと勢いで発行してしまうと、
証明書の存在が軽いものになってしまいます。

せっかくできた素晴らしい条例なので大切に扱い、いい状態で後世に引き継いでいけるよう真摯に向き合いたいものですね。

 

■谷川明日香/ 芸能経験を経てライフスタイル、美容の会社を設立。モテ男育成や婚活講座の講師や男性用コスメ「オールインワンメンズケア」をプロデュース。TVなどメディアでバイセクシャルをカミングアウトしている。公式ブログ、Twitterアカウント(@t_asuka)、Lagrangeオールインワンメンズケア

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谷川明日香

芸能経験を経てライフスタイル、美容の会社を設立。モテ男育成や婚活講座の講師や男性用コスメ「オールインワンメンズケア」をプロデュース。TVなどメディアでバイセクシャルをカミングアウトしている。

@t_asuka

Lagrangeオールインワンメンズケア

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