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妻が夫を教育するのは当然? 男女の家庭内役割が小学生時点で分岐する現実

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Photo by the Italian voice from Flickr

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 先週は、家庭における男女の家事分担について書きました。そのなかで私は夫の立場から、夫の家事参加を継続させる秘訣として、妻の側から一方的に「アナタのやり方は間違っている!」とか「そんなやり方はありえない!」と指摘するのではなく、夫婦がそれぞれで持っているルールをうまく擦り合わせることが重要だ、ということを論じています。

 夫の家事が気に入らないからと言って、ひたすらダメ出ししてしまうのはNG。夫は「そんなに俺のやり方が嫌なら、最初から自分でやれよ!」と逆ギレのうえ、家事から逃げてしまいます。妻の側からすれば、改善してもらいたくて指摘しているのに、その結果として妻の家事負担が増えるだけでは救われません。

夫のあきらめ待ち戦略 

 とはいえ、ダメ出しするのにもエネルギーが必要です。ダメ出しに疲れてしまった妻が「もう何度言ったら、ちゃんとやってくれるの! できないなら私が最初からやる!」とキレたくなるのも理解できます。ズルい夫は、妻がそうして自分の前から仕事をかっさらっていくのを待っている狡猾さを持ち合わせています。些細な例をあげるならば、リビングで靴下を脱いでそのままにしておく、だとか。

 「ちょっと~、脱いだ靴下は洗濯カゴに入れてって言ったじゃない」とまるで子供を叱るような妻に対して、「ごめんごめん、ついね……」とその場では謝っておいて、しばらくするとまたリビングに靴下を放置する夫。あまりに繰り返されるようですと、これは完全に「あきらめ待ち戦略」を狙っている旦那さんに違いありません。「できないなら私がやる!」と妻が言ったら、彼らは内心シメシメと思っているハズです。

妻の怒りはポイントカード式なのか?

 しかしながら、様々な先輩夫婦のお話を聞いておりますと、あきらめ待ち戦略を取る夫でも、あきらめられたら勝ち続ける……というわけではないようです。夫の気に入らない部分を、あきらめた妻のなかにはポイントカード式に怒りスタンプが蓄積されていき、スタンプが満杯になると、今まであきらめられていた部分の清算がはじまります。怒りスタンプのきっかけが「脱いだ靴下そのまま」問題じゃなくとも、必ずや、そこが問題として掘り返されます。

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カエターノ・武野・コインブラ

80年代生まれ。福島県出身のライター。

@CaetanoTCoimbra

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