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考えたけど、ナンパって正当化する余地ゼロじゃない?

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Photo by mingusmutter from Flickr

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 ここ最近、Twitterでよく「恋愛工学」というキーワードを目にします。この言葉の提唱者、藤沢数希氏はインターネットを中心に金融系の情報発信をしている作家さんだそう。「工学」と名乗り、なにやら学問的な印象を与えているようですが、実際のところ、中身はナンパのハウツー知識。女性への声かけからゴール(要するにセックス)に至るまでのテクニックを学ぶ講座は、ナンパ師を目指す男性たちから支持されていると言います。

 「ナンパ師」という言葉自体、どこまで広まっているかもわかりませんが、ネット上には女性とセックスするのを生きがいのように日々活動している男性がおり、日々ナンパの結果報告をアップロードしていらっしゃいます。手当たり次第に女性に声かけし、流されやすい女性を捕まえてホテルへ。それが女性本人の知らない間に(たとえ匿名であろうとも)公開されているという、ナンパ師たちの一連の行動に、道徳的な問題を感じない人がいないわけがなく、そうした報告ブログ、あるいはナンパのメソッドを指南するブログは頻繁に炎上しています。

ナンパは迷惑じゃない! と主張する人たち

 直近では「本屋ナンパ」というメソッド(そういうものが存在するメソッドに、驚きを隠せません。ナンパ目的で本屋に行くって、その発想がなかった)をきっかけに議論が生まれていました(詳しくはこちらのサイトで経緯がまとめられている)。

 「ナンパを軽犯罪にしてほしい」。言い方は極端ですが、女性からのこうした言い分はとてもよく理解できます。男性の私だって街で知らない人に声をかけられたら、うっとおしいな、と思いますし(街で声かけてくる人なんか、なんらかの勧誘ばっかりですし)、まして女性なら身の危険を感じることもあるでしょう。

 一方で、ナンパ師は、女性の危機意識を理解していないから「いや、声かけるぐらい良いだろ」と思ってしまう。別にいきなり乱暴をするつもりもないんだし……と。これがまさに男性側の理解の欠落を示しているように思います。

 「自分が声をかけることで、女性が『もしかしたら乱暴されるかもしれない』と危機感を抱くかもしれない」という想像力が働けば、いかに自分たちが迷惑な存在であるかを理解できそうなものですが、そうはならない。「日本は安全だから、暴力を振るうナンパ師はいない。心配しすぎ」みたいな反論が生まれる。まったく噛み合っていません。ナンパ師ならTwitterでだって、女性の警戒心を解くようなスピーチでもぶればいいのに、全然できていない。

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カエターノ・武野・コインブラ

80年代生まれ。福島県出身のライター。

@CaetanoTCoimbra

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