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悪い男から離れられないのは、「ストックホルム症候群」かもしれない

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女友達に対して、
「なぜそんな悪い男と付き合っているんだろう?」
と思うこと、ありませんか?

女性に対して、冷淡で、横柄な「オレ様男」。
仕事もせず、お酒やギャンブルにお金を全部使ってしまう「ヒモ男」。
女癖が悪くて、何度も浮気を繰り返したり、女性がイヤがっているのに風俗店に通い続けたりする男性もいる。
さらには、女性に暴力を振るう「DV男」、妻を奴隷化する「モラ夫」など、「悪い男」の例を挙げたらきりがありません。

マジメで、きちんとした女性が、びっくりするくらいダメな男と付き合っていたりする。
傍から見ると、「もっと良い男がいるだろうに……」「いいコなのに、もったいない……」と思ってしまいます。

「私が好きになるのはいつもダメ男」「苦労するとわかっているけどやめられない」と、「悪い男」好きを自覚している女性も多いです。

かく言う私も、そんな一人。DV男と交際していた当時、私は彼のことが大好きでした。罵られ、暴力を受けるほど、彼に愛されていると実感できた。彼と「別れる」なんて思いもしませんでした。

きっかけがあって、彼から離れたあとも、彼を憎んだり、恨んだりする気持ちはまったく湧きませんでした。むしろ、「私、本当に彼のことが大好きだったんだな」という思いが強まったくらい。

「あんなにひどいことをされたのに、どうして嫌いになれないんだろう?」と、自分でも不思議に思っていました。

「ストックホルム症候群」 銀行強盗犯と人質の恋

『ストックホルム症候群』を知っていますか? 
1973年にスウェーデンのストックホルムで起きた、銀行強盗人質立てこもり事件に由来する精神医学用語です。私は、この言葉を知って、「悪い男」を好きになる女性心理のナゾが解けた気がしました。

事件で人質になったのは、3人の女性行員と、1人の男性行員。武装した犯人たちは、銃で4人を脅し、金庫室の中に立てこもりました。

事件発生3日後、警察からの電話に、女性行員は、落ち着いた声で、
「私たちは全員無事です」と答えた後、驚くべき言葉を口にしたといいます。

「犯人たちは少しも怖くありません。彼らはとてもよくしてくれます。信じられないかもしれませんが、私たちと犯人は、大変うまくやっています。怖いのは警察です。どうか彼らを罰しないでください」

なんと、4人の人質全員が、犯人に対し「好意」を持っているというのです。
人質たちは、進んで犯人に協力し、見張りの交代を買って出たり、助けに来た警察に銃を向けたりもしました。

普通なら、犯罪に巻き込まれ、命の危機にさらされた人質たちは、犯人に対して強い恐怖と憎しみを感じるはずです。しかし、彼らは犯人に好意を寄せ、警察の邪魔までしている。事件後に犯人と結婚した女性行員もいました。

人質たちの異常とも取れる行動は、世界中のニュースで取り上げられ、人々の注目を集めました。

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