“無断出勤”しちゃう問題児バイトの過去
どうやら仕事好きなのは今に始まったことではないらしい。かつて堺さんがドーナツ屋さんでアルバイトをしていたころ、自分の出勤シフトが入ってない日に、ちょっと時間が空いたものだから「バイトしようかな♪」と思い立って、勝手に出勤してしまったそうだ。出た~! これが噂(!?)の「無断出勤」である。
当時、堺さんはこのドーナツ屋さんの雰囲気がとてもお好きだったらしく、休みの日でも自然と足が向いたようだ。ただ立ち寄るだけならまだしも、無断でしれっとタイムカードを押して働き出しちゃうなんて、どんだけお気に入り店なのよ……。
シフトのバイト要員は足りているはずなのに、堺さんが勝手に“助っ人バイト”に入ったものだから、この日のドーナツ屋さんはすこぶる楽に仕事が回ったそうだ。バイト人数が余計に増えているんだからそうなるわけで……。まだ“無断欠勤”よりはいいけれど、お店的には過剰な人件費となってしまうので「いかがなものか?」という感じであろう。
他にもいろいろやらかしちゃってた!?
堺さんはこのドーナツ屋さんで“無断出勤”だけではなく、他にもいろいろやらかしていたらしい。なかでも致命的だったのは、
「計算が全然できないんですよ。足し算と引き算ができなくて……」
「なんかねぇ、多めにお釣りを渡してるみたいで~♪」
と堺さんはニコニコと微笑みながら驚きのカミングアウトをしてくれたのであった。え!? これって相当ヤバいっしょ~! だってレジがちゃんと計算してくれているはずなので、硬貨を数えられないってこと?
しかも、間違える金額が10円100円などの小銭レベルではなく、1000円単位のお札レベルに到達していたらしく、レジ担当としては完全にアウト状態であったようだ。しかし、こんな時でも堺さんはめげないのである。
「逆に(お客さんからは)評判になったと思うんだよね~♪」
と、かつての自分の過ちをポジティブシンキングに昇華させて開き直ってしまうのであった。も~、懲りないんだから~! お釣りを多めに貰えたお客さんはラッキーかもだけど、店長的にはレジ締めで精算が合わな過ぎて完全におかんむりですってば~!
お釣り間違いなどで店長からすでに目をつけられていただけに、件の “無断出勤”を機に、とうとう堺さんは大好きなドーナツ屋さんをクビにされてしまうのであった。これはもう自業自得ですよね……。