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“ママ名刺”カルチャーを大々的に煽るメディアの罪深さ

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『VERY』ママ名刺作成ページより

『VERY』ママ名刺作成ページより

 「女性セブン」4月30日号(小学館)に掲載された、『ママ名刺』を巡る記事が物議を醸している。

 『ママ名刺』とは、子育て中の女性がママ友間で交換する名刺のようだ。雑誌「VERY」(光文社)が数年前にこれがブームになっていると取り上げており、同誌のサイトには「VERYママ名刺」が作れるページも用意されている。

 「セブン」の記事によれば、昨今、このママ名刺に夫の名と、夫が勤めている会社名まで書き込んでいるママが現れたという。これによってママ同士に格差が生まれ、三流企業勤めの夫を持つ女性は、ママ友作りのスタートラインから出遅れてしまった……と落ち込んでいるというのである。

 この記事に対してネット上では「気持ちわりい」「女って面倒くさい生き物だな」「ママカーストの延長でしょ より明確にランク付けできるわけだからな」など、“夫の肩書きを女性同士のマウンティングに使うママたちが気持ち悪い”と批判する声が多い。さらにはママ名刺をトレーディングカードに見立てて揶揄する動きも見られる有様となっている。

どこで流行ってんの?

 筆者は東京都内の住宅地で子育て中の身であるが、ママ名刺の存在は今回の騒動まで知らなかった。周囲のママたちに聞いてみても、見た事がない、という声ばかり。子持ちであるmessy編集長も同様だった。そもそもブームにすらなっていない印象がある……が、まずはこのママ名刺ブームの立役者である「VERY」のママ名刺作成ページを見てみよう。

 デザインは「VERY」デザイナーが作ったテンプレートから選べて、自分の名前と子供の名前(複数名)、住所やメアドなどごく基本的な個人情報を入力する事ができる。これらのテンプレには夫の名前や会社名を入れられるようなものはない。「セブン」の記事が本当だとしたら、そのママ友はこうした「ママ友名刺作成」ツールを使わず、デザイナーに外注するか自分で作るなりして、夫の名前や職場を入れた名刺を作った可能性が高いようだ。必死さを感じる。

 6月上旬に東京都で開催される「新宿子育てメッセ」という催しで「ママ名刺つくり」なるコーナーもあるという。周囲への調査ではブームにすらなっていない印象があったが、都市伝説ではなかったようだ。

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ブログウォッチャー京子

1970年代生まれのライター。2年前に男児を出産。日課はインスタウォッチ。子供を寝かしつけながらうっかり自分も寝落ちしてしまうため、いつも明け方に目覚めて原稿を書いています。

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