「OSAKAあかるクラブ」は、いったんはそれを了承した上で新法人におけるOSAKAあかるクラブの役割や、遺贈金を放棄した場合の新法人での2億円の使途などに関する合意文書を取り交わすことを提案したが、さくら夫人がそれに同意することはなかったという。
ちなみに同法人は、今年4月に行われた記者会見時にさくら夫人からの遺贈返還要求はなかったと話していたが、それは不正確なものだったとのこと。この会見後、『殉愛』の著者でさくら夫人の熱烈支持者である百田氏は自身のTwitterで「報道は若干事実と異なるところがあるが、さくら氏の名誉が一部回復されたのはたしか」と綴っていたが、今回の発表に関してはいまのところノーコメントである。また、百田氏は「一般社団法人が寄付を受けると税金がかかる。OSAKAあかるクラブには形式上いったん遺贈を放棄してもらい、さくら氏が相続してから基金を立ち上げたほうが相続税がぐっと減る」とも主張していた。
それにしても、さくら夫人はたかじんとの婚姻期間中、生活費の余剰を「100万円ずつまとめてリボンでくるみ」受け取ったり、クリスマスや誕生日に300万円の現金をもらったりしてきたという。『殉愛』で繰り返し「お金なんか要らない」とアピールしている彼女であるから、これ以上遺産のことで揉めないようにと考えてもおかしくなさそうなものだが……。
たかじんの死から1年以上が経っても様々な新事実が発覚し、事態はあらぬ方向へ向かうばかり。たかじんも、まさか自分の死後にこんなトラブルが勃発するとは思いもしなかっただろう。多くの人々に愛された故人の思いが尊重される日は来るのだろうか。
(ルイコスタ松岡)
1 2