4月、桜が開花した途端、急に雨が降り続き、いよいよ東京は葉桜の季節です。その雨続きの切れ間の晴天、最後の桜日和、珍しく朝から体調がよかったので新宿御苑に行こうと思ったら、安倍首相の『桜を見る会』当日と見事バッティング。さらに大塚家具のお詫びセールとも重なり、新宿は、きっとお金持ちの奥様方で大混雑だったと思います。と、言いたいところですが、実際、桜にはももクロも列席していたし、大塚家具も今までにないお手頃感を打ち出すということで、意外に若者でわいわい賑わっていたかもしれません。
今年の『桜を見る会』は、太田光、光代夫妻が出席したことで大きな話題を呼び、午前中の会の模様が、さっそく昼一番で取っ手出しされるほどのニュースに。大塚家具のほうも、知性溢れる美貌の久美子社長が一人一人にガーベラを配るという戦法が功を奏したのか、やはりニュースで取り上げられ、話題に。別の見方をすれば、これらのことがトップニュースかのような扱いをされるほど、平和。ちなみにガーベラの花言葉は、どの色をとっても悪い意味はありませんでした。才媛に抜けなしです。今のところ新宿は平和です。歌舞伎町にTOHOビルも建ったことだし。そして毎年、当たり前のように花見ができる平和が続いてほしい。やはり、戦争は起こらないでほしいものです。
私は、終戦後に生まれたので、もちろん戦争を知りません。その上、締切日前になると、なぜか毎回倒れそうになるくらい体調が悪くなり(病は気から?)、日々を生きることに精一杯なので、普段、戦争について真剣に考える余裕もありません。しかし、今回のコラムネタとなるDVDをきっかけに、少し“戦争”について真剣に考えることになってしまいました。女性のためのwebマガジン“messy”のコラムネタを通して、まさか戦争について考えることになるとは……。人生は、いつでもわからないものです。一寸先は闇ですね。
本コラム『昭和の女力』は、過去に一肌脱いだことのある名女優様方から、女としての何かを学ぼうというのが大まかな趣旨で、それ以上でもそれ以下でもないのに、なぜ戦争? 今回の田中裕子(敬省略)に原因が?