先月、TENGAが提案するスタイリッシュなコンドームを当コラムで紹介いたしましたが、ほぼ時を同じくして同社は「TENGA バキューム コントローラー」を発売しました。なになに? それってよくいうバキュームフェラのように吸い込んだ感覚が味わえるってこと? と思っていたら、まさにそのとおり。既存のオナカップに装着すると、ぐいぐいペニスを吸い込んでくれるようです。商品紹介の動画を見ると「吸引力」を連呼していて、うっかりダイソンのCMと勘違いしそうでした。
電動オナホールというもの自体はいまやめずらしい存在ではありません。昨年末の「ラブグッズ界予想」でも書いたとおり、いまや通信機能まで搭載されハイテク化の一途をたどっています。でも、どうやらTENGAのアプローチはそれらとは違う模様。試してみたいけど、私にはチンコがない……。ということで、友人・ホモくんに声をかけました。
初対面の人に「ホモくんです」と自己紹介するオープンゲイの彼は、TENGA大好き♡ 一般的なオナホには女性器をかたどったものがたくさんありますが、〈女体の押し売り〉をしないTENGAは、いうなれば性のユニバーサルデザイン。幅広いセクシャリティの人に受け入れやすいのです。「これ使ってみて」と手渡したところ、トンビが油揚げをさらう勢いでもって帰りました。そしてその日の夜、興奮醒めやらぬ様子でさっそく感想を届けてくれたのです。
リアルな使用感、聞きました!
ホモくん(以下、ホ)「TENGAという生物に飲みこまれた感じ。もうこれ最高!」
ーーちょ、気持ちよかったのはわかったから、順序だてて教えてよ。これって対応してるTENGAのオナカップにかぶせて使うんだよね?
ホ「そうそう、さぁ始めるぞーって部屋を薄暗くしてムードを出そうとしたんだけど、いざ箱を開けてみると組立てなきゃいけないってわかって、また電気をつけたよ(笑)。説明がわかりやすいから組立ては簡単なんだけど、単4電池4本装着してみると、あれ、コレ重くないか? 使っているうちに手がダルくなるんじゃないか? って心配になった。さらに『吸引が強すぎたり、”痛み”を感じた際は、すぐに電源をOFFにしてください』って書いてあったから、そんなに強烈なの!? って不安に……。だって俺、仮性包茎だから」
ーーその情報いらないけど(笑)、たしかに強すぎる刺激への不安はあるよね。私もバイブやローターを初めて使うときは、まず手で振動をたしかめるもん。デリケートなところに使うわけだから慎重になって当然。
ホ「バキュームボタンを押したら、最初に気になったのはモーター音。うち、壁が薄いから『お隣さんゴメンナサイ』って思ったね。で、吸引力への心配もあってカップの入り口をおそるおそるチンコに近づけたら、するすると入っていくわけ」
ーーするすると(笑)。
ホ「俺も少しウケた(笑)。吸い込まれるというより、飲み込まれる。無機物であるはずのカップに命が宿って、こっちだよ、気持ちいいのはこっちだよと導かれる感じっていえばいいかな。心配していた吸引力はほんと適度な感じで、試行錯誤の末、この吸引力になったんだろうなぁって思ったよ」