この現状を打破するためにも、金山のような芸能人がガチイクメンの当事者となり、その中で体験したこと、考えたこと、見えてきた問題点などをどんどん世の中に発信していくことは、彼ら夫婦に無関係な一般子育て世帯にとっても有益だろう。
結婚当初は「一年後には離婚する予感」など、バラエティ番組でもネット上でもネガティブな見方をされることの多かった金山と大渕。ちなみに、匿名掲示板等を巡回したところ、今回の金山の育休宣言に対しても、「つまり大渕のヒモになるってことでしょ?」と否定的な意見が少なくないようだ。ヒモであるということと、家庭内で育児を担うことの区別もつけられない人もいるとは残念である。「結婚して子供まで出来たのに、外で仕事をして稼げない男はダメだ」という謎の論調は赤西仁・黒木メイサ夫妻や、水嶋ヒロ・絢香夫妻にも頻繁に攻撃として向けられる。
筆者としては、一回目の結婚生活に数々の反省点があった金山だからこそ、今回は同じ轍を踏まないように努力し、今できる最良の選択をしたのではないかと思うのである。今後、金山と大渕が日本の子育て事情に一石を投じ、新たな夫婦像のロールモデルとなってくれることに期待したい。
(エリザベス松本)