カラダ・美容

トイレ大臣、「女性のため」ではなく「みんなのため」のトイレを考えて下さい

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Photo by nanao wagatsuma from Flickr

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 今月25日に内閣府の「暮らしの質」向上検討会(平成26年11月開始)は、日本の快適で高機能なトイレを世界に売り出していくべきだとする提言をまとめました。向上検討会はこれを「ジャパン・トイレ・チャンレンジ」と名づけています。

 今回の提言は、暮らしの質の向上に資するハード、ソフト様々な工夫について記されています。その中で「トイレ」が注目されたのは、ニュース性が強くメディアが取り上げやすいと言うこともあるのでしょう。

 これは偶然ではなく、向上検討会の思惑通りではないかと思われます。というのも提言の中に「女性が暮らしやすくなる空間へと転換する『象徴』として、トイレを中心に取り上げる」とあるですね。メディア受けを狙っていたようにも思われます。

 提言の中では「人間は、一日に大小便を合わせて5~7回、計 10~20 分間トイレを使用しているが、これは一生に換算すると、15 万~20 万回、通算8~11 か月トイレで過ごしている計算となる。単に回数、時間の問題だけでなく、人間にとって『食』が大切であるのと同様、その出口である『排泄』は本来最も重要な行為の一つと言える」とあります。そして、トイレ環境で排泄できないことを想像すると、排泄は人間の尊厳にも関わり、暮らしの質に影響を与えることが分かる、とも。さらには、外出すると、個室はトイレしかないといっても過言ではないなどとし、よって、「女性が暮らしやすい空間へと転換する象徴」として、トイレを取り上げることにしたようです。

 納得できる部分もありますが、大げさに感じるのは筆者だけでしょうか……? メディア受けを狙っているのではなく、「トイレは女性が暮らしやすくなる空間へと転換する『象徴』である」と本気で考えているのかもしれません。

トイレニーズは人それぞれ

 もちろん、トイレが快適になることは女性だけでなく全ての人に望ましいことです。そう、女性だけではない、ですよね。

 女性に特化したトイレというものがイメージできないのですが、人それぞれトイレに対するニーズは違います。

 例えば車椅子の方であれば、車椅子が充分に入る広さで、かつ手すりがついていて踏ん張りが利くトイレが必要でしょう。座った状態で手に届く範囲に水を流すスイッチがなければいけませんし、洗面台も低くなければ使うことができません。

 あるいは子供連れの利用者であれば、おむつを変える台があると助かりますし、子供と大人が入っても窮屈じゃないスペースがあると快適でしょう。ここで必要となるスペースはおそらく車椅子ユーザーよりは狭くていいでしょう。

 障害を持つ方の場合、和式トイレではなく洋式トイレのほうが使い勝手が良いという話を聞いたことがあります。身体に麻痺の残っている方、手足に障害のある方の場合は、体勢が安定する洋式のほうが使いやすい。反対に和式ではないと排泄できないといった方もいるかもしれません。

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