先日、産経ニュースに掲載された産経女子特区(産経新聞東京支社の女性記者による女性向け特集コーナー)の「女性のオス化って本当?」という記事を興味深く読ませていただきました。こちらは「バリバリ働いている女性は、オス化していくらしいよ、それってヤバくない!?」という女性ファッション誌の妄言をめぐる特集です。
上編では「忙しく働きまくっていたら、ヒゲが生えてきた」という自覚症状や、逆に「忙しい時こそ、女性らしい格好をする」というアンチマスキュリナイズする女性たちの声が聞こえてきます。
下編は、オス化に対して深澤真紀さんと宋美玄先生がコメント。行動がガサツになると男性ホルモンが増えるなんて生物学的にありえない、という宋先生のコメントも簡潔で素敵なのですが、深澤さんによる「女が女を鼓舞するために作ったメディア、いわば自主憲法が、今は自家中毒を起こしているようだ」だとか、オス化の反省は不要というコメントには共感の念しかありません。
ホント、仕事が忙しいからメイクに気をつかえない、とか、ズボラになってる、とかを「オス化」として気にするようなら、そんなの気にする必要ないですよ。
オス化、心配ご無用
私も男女の比率がちょうど半々ぐらいの職場で10年近く会社員をやっており、所属している部署が修羅場的な状況に陥る、という経験を何度かしてきました(三カ月ぐらい毎日終電帰り……とか)。そういうときに女性が普段と同じようなメイクをできなくなるのは、自然だと思うんです。
他人にメイクをしていない自分を見せることや、あるいは普段のメイクしている自分でいられないストレスなどもあると思いますが、深澤さんが言うように「メイクをして綺麗でいる」という「女という趣味であり娯楽」は余裕があるときにやれば良いじゃん?
オッサン社員が「最近オンナを捨ててきてるよね」とかセクハラめいた発言をぶん投げてきて腹が立ったら、「は? アンタのためにオンナをやってるわけじゃないんですけど」とキレちゃっても良いと思うんです。別にメイクの有無で仕事のアウトプットが変わるわけじゃないですし、ずっとメスでいなきゃいけない、オンナでいなきゃいけない、という強迫観念を抱いてたら疲れちゃいますよね。そもそも「オンナでいなきゃいけない職場」って、水商売以外で何かあります?
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