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児童の性犯罪被害数 コミュニティサイトは出会い系サイトの10倍近く

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Photo by Japanexperterna.se from Flickr

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 先日、法務省のHPを眺めていたところ、「性犯罪の罰則に関する検討会第9回会議(平成27年4月24日)」という会議で使用された資料に興味深いものがありました。

平成26年中の出会い系サイト及びコミュニティサイトに起因する事犯の現状と対策について

 これは委員の角田由紀子弁護士による資料で、タイトルどおり、出会い系サイトあるいはコミュニティサイトで性被害にあった児童についてのデータをまとめたものです。

 「出会い系サイト」と「コミュニティサイト」は何が違うのでしょうか。平成15年に制定され、平成20年に改正されている「出会い系サイト規正法」よれば、出会い系サイトとは以下の4要件をすべて満たすもののようです。

・面識のない異性との交際を希望する者(異性交際希望者といいます。)の求めに応じて、その者の異性交際に関する情報をインターネット上の電子掲示板に掲載するサービスを提供していること。
・異性交際希望者の異性交際に関する情報を公衆が閲覧できるサービスであること。
・インターネット上の電子掲示板に掲載された情報を閲覧した異性交際希望者が、その情報を掲載した異性交際希望者と電子メール等を利用して相互に連絡することができるようにするサービスであること。
・有償、無償を問わず、これらのサービスを反復継続して提供していること。
http://www.npa.go.jp/cyber/deai/law/index.html

 ちなみにこの定義では「異性交際」のみで「同性交際」は定義づけされていません。つまりレズビアンやゲイといった同性愛者の出会い系サイトはここでいう「出会い系サイト」にはあたらない。一方、「コミュニティサイト」は、明確な定義づけがされていないようです。参考までに、「平成23年度総合セキュリティ対策会議(第五回)」でのやりとりを紹介しましょう。

委員:出会い系サイトとコミュニティサイトの定義の違いについてそれぞれ具体例を挙げて教えていただきたい。
事務局:最近急速に普及しているゲームサイトや、サイト内で共通の自己のプロフィール等を掲載し、仲間を増やしていくようなサイト等をコミュニティサイトと呼んでおります。

 TwitterやFacebookといったSNSや、ソーシャルゲームなどのコミュニケーションを目的としたサイトということなのだろうと思いますが、より分かりやすく言えば、出会い系サイト規制法の定義に当てはまらない、すべての「出会えるサイト」がコミュニティサイトにあたるのだろうと思います。となると、同性愛者のための出会い系サイトは、コミュニティサイトに入るのでしょう。

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