恋愛・セックス

加護亜依、離婚協議中の家庭内暴力報道。最高裁判所データに見る「日本の離婚理由」TOP3にもDV

【この記事のキーワード】
『LOS ANGELES』ジーオーティー

『LOS ANGELES』ジーオーティー

 6月9日、タレントの加護亜依さんの夫・加護陽彦容疑者が傷害容疑で逮捕されました。報道によれば、容疑者は加護亜依さんに対し、殴る蹴るなどの暴行を加え、腕や足などに全治10日間の怪我を負わせた疑いがある、とのことです。

 加護亜依さんと言えば、今年4月に容疑者と離婚協議中であることを発表、その後、5月の「週刊新潮」(新潮社)には、互いが娘の親権を主張し、離婚協議は順調に進んではいないことが伝えられています。

 「週刊新潮」の記事によれば、加護陽彦容疑者が自らの親権を主張する根拠として、「(錯乱した加護亜依さんをみて)娘を養育させることに不安を覚えた」「加護亜依さんが娘を連れて身を寄せている家が、実母と交際関係のある妻子持ちの男性の家」という2点をあげていました。その記事を読む限りでは、父親側が親権を持つことへの正当性を感じさせます。そのことを指摘しつつ、加護陽彦容疑者に暴力団との関係が指摘されていること、恐喝未遂容疑で逮捕された過去があることを指摘した記事もmessyに載せられています。今回の報道によって、加護陽彦容疑者の養育能力への疑念が強まったように思います。

離婚理由はDVが多く、DV相談は増加している

 そこで今回の報道を受ける形で、夫婦が離婚する際の動機について調べました。

 最高裁判所が発行している「司法統計年報」の中に「離婚申し立ての動機別割合」が載せられています。2013年度版のデータを参考に、妻と夫の離婚動機割合トップ3を紹介しましょう

【妻】
1位 「性格が合わない」44.4%
2位 「精神的に虐待する」24.9%
3位 「暴力を振るう」24.7%

【夫】
1位 「性格が合わない」63.5%
2位 「精神的に虐待する」17.4%
3位 「異性関係」15.5%

 ちなみに夫については「その他」が20.1%と高い割合でしたが、その中身は様々と思われるのでカットしました。

 肉体的な暴力だけでなく精神的な虐待もまたDVにあたることを考えると、妻に関していえば、DVを動機とした離婚理由が49.6%と、1位の「性格が合わない」44.4%を凌駕します。

 2001年に「配偶者暴力防止法」が制定されてから、DVの問題性については「肉体的な暴力に限らない」「妻から夫への暴力も含む」など、徐々に認知が広まっている背景も考えると、今まで隠されてきたDVが可視化されつつあるのだろうと推測されます。

 実際、先ほどの離婚動機の妻側のデータを1975年から眺めてみると、「暴力を振るう」は少しずつ減少してはいますが、その他の項目に比べて割合は高く、さらに「精神的虐待」については、微増微減を繰り返しながら増加傾向にあります。

「暴力を振るう」
1975年:37.6%
2013年:24.7%

「精神的虐待」
1975年:17.0%
2013年:24.9%

 内閣府男女共同参画局による資料をみても、「配偶者暴力相談支援センターにおける相談件数」は、2002年の35943件が、2013年には99961件と倍増以上しています。

 別の資料では、男女別の相談件数が載せられていますが、女性が98384件、男性が1577件と、圧倒的に女性からの相談が多いことがわかります。

 さらに、ここには「交際相手からの暴力」は計上されていません。同資料によればその数は4199件(女4068、男131)。「配偶者暴力防止法」は、2013年の法改正により、交際相手からの暴力もDVの範疇に入っている(=デートDV)ことを忘れないようにしてください。

 さて、加護夫婦の話に戻りましょう。離婚協議中にある夫婦ですが、互いに親権を主張しあっています。果たして協議が成立するのか、調停を開くのか、はたまた家裁に申し立てるのか。ひょっとしたら元サヤという可能性もあるのかもしれませんが……。夫妻の不和に振る回されざるを得ない3歳になるお子さんのことを考えると、暗澹とした気持ちになります。
(水谷ヨウ)

[PR]
[PR]

messy新着記事一覧へ

DV(ドメスティック・バイオレンス)--殴らずにはいられない男たち (光文社新書 (010))