――逆に身持ち固いわ! ってね。他にはどんな反応があった?
K「彼女と温泉に行った話をしたら、『他の女の人の裸をいやらしい目で見てるんでしょ! レズビアンが女風呂に入るのってどうなの?』って言われた。相手は冗談っぽく言ってたみたいだけど、ちょっとショックだったな。さっきも言ったように、そもそも私も好きなタイプとかあるから、『女風呂で裸見放題、たまらん!』みたいな意識はないよ。正直、キレイな体の人を見るとドキッとすることはあるけど、誰だってそれくらいはあるんじゃないの? 女同士でも『○○ちゃんの体、エロ~い』とか言ってるじゃん。ドキッとしたからといって触ったりするわけでもないのに、なんで女なのに女風呂も入っちゃダメなのかなって……」
――ホントだね。実害があるワケじゃなくても、女性だけの空間にレズビアンがいたら自分も恋愛対象や性の対象として見られる可能性があるって身構えちゃう人がいるんだろうね。
K「実は彼女も同じようなことを言われた経験があるらしくて、温泉旅行も最初は嫌がってた。でも、私たちは女なんだし、温泉に行っちゃいけない理由なんてないでしょ。実際、レズビアンの中にもチャラい人はいるし、女友達が寝ている時に襲ったりする人もいるにはいるけど、もちろんレズビアン全員がそうじゃない。一部の非常識なレズビアンのせいで、私たちにまで変なイメージを持たれるのはすごく悲しい」
Kちゃんの異性愛者の「男女も見境なく誰にでも手出すようなチャラい人もいれば真面目な人もいる、同性愛者もそれと同じ」という言葉にとても納得しました。単に、性別や恋愛対象が“異性”か“同性”かということだけで「○○なら、××に決まってる」と決めつけることは不可能です。結局は個人の問題でしょう。例え行政が同性愛者のための仕組みを作ったとしても、同性愛者への偏見がある限り、セクシュアリティ問わず本当に生きやすい世の中にはならないはず。レズビアン、ストレート云々以前に、誰しも“人”であるということを再確認すべきかもしれません。
■Lollipop-Rumiko(ロリポップ-ルミコ)/通称ロリルミ。中学1年で済ませた初体験を皮切りにビッチ街道を突っ走ってきたが、ここ数年それに疑問を感じ始めている26歳。しかしまだ完全にビッチを卒業することはできず。好きな男性のタイプは、ちょっとSなクンニスト。最近の悩みは、夕方になるにつれてクッキリしてくるほうれい線と、過度の飲酒と白米の食べ過ぎによってできた腰回りのぜい肉。
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