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奈良小6監禁事件から考える 自己責任論を逆手にとった「社会的な防犯意識」を

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Photo by Shaun Dunphy from Flickr

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 7月4日、家族4人と奈良県にあるリサイクルショップ「開放倉庫香芝店」で買い物をしていた少女が、何者かに連れ去られる事件が発生しました。

 家族4人と離れ1人でトイレに行った少女が、10分経っても戻らないことを心配した母親が、トイレで少女の履いていた水色のサンダルの片方を見つけたことで、午後3時過ぎに警察に通報します。

 警察は、「トイレで女性の悲鳴が聞こえた」という店員の証言を受け、何らかの事件に巻き込まれた可能性があるとして捜査を進めます。翌日の5日には公開調査に踏み切り、広く情報提供を求めていました。

 そのおかげか、事件発覚の翌夜にあたる5日に警察は、両手首を結束バンドで縛られ、車の後部座席に押し込まれていた少女を保護。同時に少女を監禁したとして無職・伊藤優容疑者を逮捕し、早期解決に至りました。

思い浮かぶのは「熊本3歳女児殺害事件」

 この事件概要が連想させるのは、2011年3月に起きた「熊本3歳女児殺害事件」です。これは熊本市内のスーパーでトイレに行った3歳の女児がトイレ内で殺害された事件です。犯人は、遺体をリュックサックに入れ、近くの川に遺棄しました。翌日、犯人の男は逮捕されています。

 女児を捜していた父親は、犯人がまさに犯行を行っていた多目的トイレの前で何度も女児の名前を叫んでいました。しかし中にいた犯人が「使用しています」と答えたことで、多目的トイレの中までは入らなかったそうです。また母親も、殺害した女児の遺体をリュックサックに詰めてトイレからでた犯人とすれ違っています。

 その後、J-CASTニュースの取材を受けた両親は「あのときドアを蹴破っていれば」「どうして自分が捕まえられなかったのか」と強く悔やまれています。また女児の兄は、「警察官になって悪い人を捕まえる」「ぼくが身代わりになっていれば」とも話していたそうです。

 最高裁は2013年6月に被告の上告を棄却し、一審二審判決が確定し、無期懲役となりました。

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