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仕事も恋も頑張る20~30代キラキラ女子アカウントの「なんか痛い」感じ

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Photo by Natasha Safonova  from Flickr

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 今年もフジロックフェスティバルの季節がやってきては過ぎましたが、超絶インドア派である私にとってはなにも関係ない話。年々野外フェスに出かけるなどというやる気は失われていき、もはや誰が出演するかも調べないままに、Twitterで流れてくる「フジロック」という文字列で「なるほど、もうそんな季節ですか……」と思うだけでございます。しかしながら、今年は誰かがRTしたとある女性アカウントによるTweetを目にして、別な感慨が生まれてしまいました。

「てかフジロック3日間で5人とSEXって、私ビッチみたいですね。。。/フェスティバルだから許してください。笑」

 なんともお盛んなこと。それにしてもフジロックみたいな完全にアウトドアな環境でセックスする、って汗をかいたら即シャワーを浴びたい派の私には、驚きを通り越してもはや尊敬です。

どんなセックスしていようが迷惑かけてないだろ

 しかしながら、このTweet、投稿から1日ちょっとで2500以上のRTを受けて、やや炎上気味だったんだとか。そのなかには「純粋に音楽を楽しみに行った人に失礼です!」などという批判的なものもあったようです。どうせなら「非モテのロキノン読者大学生に配慮がない」ぐらいの批判なら面白かったかもしれませんが、その批判はあまりにも筋が悪い。人がどこでどんなセックスをしていようが、どうでも良いだろうが、というのが正論だと思います。

 もっとも、そのセックスのときの声が90デシベル、犬の鳴き声を5mの距離で聞いた時のような大きさであれば、その周囲にテントを張った人たちが「うるさくて我慢ができない」と苦情を言うでしょうから、人に迷惑をかけることになるから止めたほうが良い。ライヴの音量が132デシベルにも達するという轟音で知られるMy Bloody Valentineのファンだとしてもその騒音には黙っていないと思います。

 また、この女性はあくまでも「テントの中でイタした」そうで、青姦好きかと誤解されたことに対して「青姦ではない!」と否定もしています。であれば、迷惑禁止条例的なものにも抵触しないんじゃないでしょうか。お外で性器を露出していると、まあ、ワイセツ物認定されますからね。

35歳とは

 正直に申し上げて、重要な点がビタ一文の値打ちもない話題ではございます。しかし今回、「フジロック3日間で5人とSEXしたと公言する女性アカウント」の設定プロフィールを興味本位で覗いて、私は大きな衝撃を受けました。

「広告代理店勤務。35歳。お酒、音楽、漫画、SEXが大好き」

 ……いかにもTwitterに魑魅魍魎のように跋扈する、スケベなやりとりをしたくてたまらない男性たちを惹きつけそうなこのプロフィールは、「いかにも」過ぎて「釣りでは……?」という疑惑が拭い去れないところではあります。とりあえず、「釣りではない」という前提で話を進めますが、私が「エッ」と思ったのは、この方の年齢でした。「35歳がフジロックでナンパされてセックスしまくっていたことを誇らしげにインターネット上に投稿している」という一連の行為が、あまりに痛々しく感じられ、読んだ瞬間、私はすごくツラくなってしまいました。どうしてでしょう。もしかすると私は、非常に保守的な価値観を持っているのかもしれない。

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カエターノ・武野・コインブラ

80年代生まれ。福島県出身のライター。

@CaetanoTCoimbra

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