昨年ぐらいから気になっている現象があります。それは、アダルトグッズのショッピングサイトがどんどんwebマガジン化していること!
私がバイブを買い漁るようになったのは2009年のはじめごろ。当時は、ショッピングサイトでのみお買い物していました。リアルショップって怖かったんですよね。いかにも~って感じの露骨な店構えだから、そこに入るのを見られるのは恥ずかしい……。中がどんな感じなのか想像がつかないのもあり、ひとりでそこに乗り込む勇気は出ませんでした。
いまは「入れるショップ」と「入れないショップ」があります。ふだんからグッズを紹介いただくなど、お仕事でおつき合いのあるショップさんには躊躇することなく入れます。ひとりでもぜんぜん平気! そこで働いている人への信頼感が、お店への信頼感につながっているということでしょう。でもそれ以外のところは、やっぱり怖い。私ですらそうなのですから、「ちょっとのぞいてみよっかな」程度の好奇心でフツウの女の子がその扉を開けるとは思えません。
そんな理由で、夜ごとアダルトグッズのショッピングサイトを覗いては「あれ買おうかなー」「でもこっちのほうが気持ちいいかもなー」と頭を悩ませていた当時の私。値段の比較も、欠かせない作業でした。そのころは高額な海外製バイブはまだ少なかったものの、それでもまとめて買えばお値段もかさばります。これは現在でもいえることですが、バイブの価格はショップによってかなり違う場合もあるので、少しでも値段の低いところで買うべく、かなりのショップを見てまわっていたのです。
まず女性向けサイトが増えてきた
が、当時はほとんどが、「モノを売ることに特化したサイト」でした。当たり前っちゃ当たり前なんですけどね。アダルトグッズを淡々と羅列し、商品説明もメーカー資料コピペ感がありありと出ていました。だって、どこのサイトでも文面が同じなんだもん。いまでもそういうサイトが大半ですが、それが悪いといいたいわけでもありません。買うものがほぼ固まっている人にとっては、ほかに目移りする要素もないので、こうしたサイトのほうがショッピングしやすいと思われるからです。でも、初めてアダルトグッズを買おうとしている人にとっては、かなり不親切なんですよね。
そこで、あるときから「初めてのラブグッズ」「初めてのローション選び」のような特集ページを設けるショッピングサイトがちらほら登場しはじめました(「はじめてのオナホ選び」もあるのでしょうが、興味がないのでチェックしていません)。思うに、アダルトグッズのショッピングサイトにアクセスした女性のなかでも、「きょうは絶対バイブを買う!」「何が何でもローターを買わなきゃ!」っていう人は決してマジョリティではないいですよね。「ウケる~」といいながら冷やかしてみたり、「こんなの見ちゃってる自分」にワクワクしてみたり。そうしたサイトにアクセスするということ自体がエンタメ的で、実際に買うかどうかはその先にあるもの、という気がしています。