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歌も演技も群を抜く、満島ひかりの恐ろしいほどマルチな才能

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満島ひかり

「AERA 20140630号」朝日新聞出版

 実写ドラマ『ど根性ガエル』(日本テレビ系)で、CGのカエル・ぴょん吉役を見事にこなし、「やはり演技派!」「何をやらせても上手」とまた評価を上げた女優の満島ひかり(29)。さらに11月には、中島みゆきをリスペクトする女性アーティストたちによるコンサート『中島みゆき RESPECT LIVE 歌 縁(うた えにし)』に出演し、生歌を披露することも明らかになっている。

 坂本冬美や中島美嘉ら“本業=歌手”の面々に並んで、中島ソングを歌う予定の満島だが、なぜライブ出演に至ったのかというと、2012年に出演したカロリーメイトのCMで中島の「ファイト!」を歌唱していた縁から。その力強く伸びやかな歌声は、CM放送時に大層話題になったものだった。ちなみに満島はカロリーメイトのCMシリーズでは、米米CLUBの「浪漫飛行」も歌っているが、こちらも素晴らしい。

 今でこそ実力派女優という地位を確立し、様々な役を演じこなす満島だが、デビュー時はアイドルダンスボーカルグループの一員だった。沖縄アクターズスクール出身アーティストがブームとなっていた1997年、11歳だった満島は同校の小中学生7名で構成した「Folder」としてCDデビュー。Folder ではメインボーカルが三浦大知だったため、バックコーラスとダンスに徹していたが00年にFolder内の女性メンバーだけで結成されたFolder5になってからは、満島もマイクを持ち歌い踊っていた。

 Folder5は8枚のシングルを出したが、02年7月のアルバムリリースを最後に活動がなくなり、沖縄へ帰ってしまうメンバーもいた。しかし満島は東京に残り、グラビアアイドルとして水着DVDを撮ったり、モノマネ番組で歌真似を披露するなどして、何とか芸能活動を継続していた。彼女は金髪のカツラをかぶりペラペラの白い衣装を着て浜崎あゆみのモノマネをしたり、華原朋美「I BELEIVE」を熱唱したりしていた。いずれも歌が上手いばかりか、ちゃんと似せていた。

 歌と演技のどちらも出来る若い女優、ということで、09年公開の映画『プライド』では「オペラ歌手を志す女性」という準主役の座につく。そして同じく同年公開された映画『愛のむきだし』での演技が高く評価され、以降の活躍は誰もが知るところだ。

 最後に、彼女の賢さを表すデビュー当時のエピソードを紹介しておきたい。Folderとして初出演した音楽番組『ポップジャム』(NHK)で、司会の森口博子から「どんなアーティストを目指してるの?」との質問に、メンバーがめいめい「美月ありささん!」「SPEEDみたいになりたい」と無邪気に答える中、満島は機転をきかせて「森口博子さん」と言い、場を沸かせた。

 満島ひかりのすごいところは、これだけ何でも出来るタレントでありながら、器用貧乏に陥らなかったことだろう。しかも雑誌『papyrus』(幻冬舎)で短編小説「まつげのここち」を連載するなど、作家業も少しずつやってきた。活躍の場はまだこれから先も広がりそうだ。
(金井聖子)

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