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「アジア人が羨ましい」意外な欧米女性からの声に驚くなかれ

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Photo by Basheer Tome from Flickr

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「世界基準の美女には誰でもなれる」

ヘアメイク&スタイリスト&トータルビューティープロデューサーの千野根アディス実弓です。

「世界基準の美女には誰でもなれる」
私はそう考えています。

なんか凄そう、敷居が高いと感じる人もいると思いますが、近年、日本人女性は世界でも注目を浴びており、幅広い地域で人気があるのです。
というわけで今回は、アジアンビューティーがいかに魅力的か、ということについて。

皆さんもご存知、世界一の美女を決める代表的なミスコンといえば「ミス・ユニバース」。記憶にも新しい2007年には、世界一の座に日本代表の森理世さんが輝きました。

日本人がこの大会で世界一に選ばれたのは、実は2007年が初めてではなく、1959年の第8回目の同大会で、児島章子さんが、既に優勝されています。

「アジア人の顔になりたかった!」

一昔前なら、海外の映画作品に登場する「日本人女性」って、メガネをかけていて糸のような細い目、中肉中背で姿勢がちょっと悪くて出っ歯気味、なんて容姿が定番でした。でも今は違う。そんな差別的なレッテル貼りをされることはなくなりました。

日本の女性たちは「アジアンビューティー」。まだ美しさが花開いていない10代の若い女の子たちだって、「kawaii」と評価されています。

でも、当の日本人女性たちは、つけまつげやアイプチ、カラコンのデカ目メイクにご執心……素顔とメイク顔のギャップをどれだけ広げられるか、競っているみたいです。

そりゃあ、「出来ることなら、目鼻立ちがハッキリしていて、バービー人形のような顔になりたかったわー」と願う時期は、誰だってあると思います。
そんな無いものねだりの感情からなのか、日本の芸能界では、欧米風の骨格を持つ「ハーフモデル」「ハーフタレント」が人気を集めていますね。

分かるよ! すごい分かる!

でもね、よーく考えてみて下さい。

私もヘアメイクという職業柄、雑誌のメイク特集などで人気がある「外国人風メイク」の企画をよく担当しますが、のっぺりした顔の私たちが、外国人の彫り深で目鼻立ちハッキリを意識したメイクをしたところで、やっぱり本物には到底届きません。

違和感しかないの。

海外旅行をしてみてごらんなさい。
そしてできるだけ、日本でやっている盛り盛りアイメイクとは違う、自然なアイメイクで街を歩いてみて。
きっと、その街の人たちは振り返るでしょう。

私が海外に住んでいた頃、金髪&ブルーアイのまさしくバービーのような可愛いらしい友人女性に、「いいなぁ。あたしもあなたのような顔に生まれてきたかったわー」と冗談で言ったことがあります。

すると彼女は大真面目な顔で、「何言ってるの!? あたしがあなたみたいな顔になりたかったわー! 次に生まれて来るときは絶対アジア人で生まれてくる!」と言い返してきたので、当時の私はひどく面食らいました。えっ、欧米美女が「アジア人になりたい」なんて思うものなの!? って。

しかしその後も、欧米出身のいかにも日本人が憧れるタイプの美しい容姿を持つ外国人の友人たちから、「Mayumiはいいなぁ。アジア人羨ましい!」と、よく言われたものです。

そうか、みんな「ないものねだり」をしていて、自分に満足してなどいないんだ。

欧米人はアジア人の美しさを持たないし、アジア人は欧米人の美しさを持たない。それぞれ別種の美しさがあり、それを際立たせるスタイルを貫けばいいんじゃない?

彼女たちの発言は、私にヘアメイクを改めて見つめ直すきっかけをくれました。

黒髪は羨ましがられる

欧米出身の彼らは、アジア人の容貌について、

エキゾチック
セクシー
知的
エレガント

などのイメージを持ち、好感を抱いています。

黄色人種の肌は、美白を意識すれば白人的な、日焼けをすればラテン的なイメージに変わる、変幻自在な魅力を持ちます。メイク次第で如何様にも変われるのが大きな特徴。アジアンビューティーを引き立たせるメイクをしたら、妖艶にもセクシーにもなり、さらにノーメイクの時は、あどけなさ、若々しさがある。

欧米女性は幼女の頃からお人形のように愛らしく10代で眩いばかりの輝きを放つ方がとても多いのですが、その容姿を若々しいままに保つのは、セレブがどれだけお金を積んでも無理なように、老ける速度もアジア系より速いです。どんなに可愛いくても、30代を過ぎると、他人に「老けたな」という印象を与えるコジワや皮膚のたるみが顕著に表れていく傾向にあります。比べてアジア女性の肌質は、30代ではまだ皮膚のたるみも小さなシワも目立ちません。この違いは、欧米の女性たちがアジア人女性を羨むひとつの大きな理由です。

黒髪についてもそう。若い頃はブリーチしたり、様々なカラーに染めてヘアスタイルを楽しんでいた私も、30歳を迎えてから、「大人のいい女」を意識してカラーリングを止めました。すると、海外では「黒髪って本当に綺麗だね」「いいなぁ」と男女問わず、褒められまくったわけです。

もうお気づきかと思いますが、無理な背伸びをしない、アジア人の、自分に合った、自分らしいヘアメイクは、世界でとても高く評価され、羨ましがられてさえいます。

あなたが10代20代の冒険したい年頃なら、ギャルメイクも外国人風彫り深メイクも、お人形系メイクも、何でも挑戦してみたらいい。思いっきりヘアメイクを楽しんだらいい。ヘアメイクアップアーティストとしては、是非そうしてもらいたいものです。

でもね、一通り遊び終わったら、是非自分を見つめ直して欲しい。自分の個性をしっかり自覚して、誰のマネでもない、あなただけのあなたの魅力が引き立つヘアメイクをして欲しい。それはあなたをさらに輝かせ、日本だけではなく、一歩国外へ足を踏み出した時でも高く評価されるでしょう。

外国人の彼氏が欲しい? 海外に住みたい? そんな理想をお持ちの方はもちろんのこと、日本人相手でも「好感度の高いヘアメイク」というのは、実は同じではないでしょうか。テレビを見ていて、人気のある女優&俳優さんは、金髪ですか? カラコンして、外国人を意識していますか? 素材を活かす、自分の魅力を引き出すヘアメイクをしているはずです。テレビや映画に出演する彼らをヘアメイクしている私が言うのだから説得力あるでしょ。

世界に照準を定めた美女を目指すなら、カラーリングを止めて、あなたのその綺麗な黒髪をしっかり手入れしなさい。「わたし黒髪似合わないから」とか言うあなた! 馬鹿言っちゃいけない。あなたのそののっぺりした日本人顔は黒髪が1番似合うの。

カラコンも取って、本来のあなたの綺麗な茶色の瞳でいなさい。黒眼が大きくなるコンタクトも、ハッキリ言って外国人からしたら違和感しかありません。黒眼が大きいのって、遠目では可愛く見える傾向にありますが、近くで見ると不自然で、正直気持ちが悪いものです。

あなたの個性を生かした、メイクをしなさい。眉毛を抜きすぎて、すっぴんになったら麿になってない? せっかくの妖艶なアーモンドEYEを、たれ目メイクや、無理なアイライナー&つけまつげで台なしにしてない?

人の顔ももメイクも十人十色。誰かのマネじゃなく、自分の顔に合わせたオンリーワン&ナンバーワンメイクをしましょう。

無いものねだりの気持ちも分かる。でもね、無理な背伸び、フェイクな造形はあなた本来の魅力を殺すだけです。そして何より、あなたがあなたの魅力を自覚し、引き立たせるヘアメイクをした時、日本人だけでなく世界基準で「美しい」「やっぱりアジアンビューティーは特別なもの」と評価されるでしょう。

千野根アディス実弓

フリーランスのメイクアップアーティスト&スタイリスト&トータルビューティープロデューサー。テレビや雑誌、広告、CMなどを手掛け、多くの女優、タレント、モデル、歌手を担当。豊富な人生経験から、独自の恋愛やモテテクニックのアドバイスを繰り出していく。

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