Rさんの本音
――基本的に休みは週1日の生活ですが、「カレンダー通り休める会社の正社員になろう」とは思わないんですか?
R「今働いているお店で正社員になろうとは思ってないですし、興味もありません。本当は土日祝日、お盆、年末年始休みの仕事がしたいんです。友達もこの歳になると、大体カレンダー通りの休みになってきていて」
――私の周りの女性でも、25歳あたりから土日休みの仕事に就く人が増えた気がします。
R「そうですよね。しかも、楽しそうなイベントって大体土日に開催されるじゃないですか。でも、私はレディースのマネージャーを任されちゃってるので休めないですし、しょうがないとは思ってるんですけど……。今、自分の中で葛藤しているところです」
――就職活動をしたことはあるんですか?
R「ちょっとだけあります。今のお店で働く前に『土日休み』『未経験者歓迎』など求人に書いてある総務の仕事を受けましたね。でも4社受けて、ことごとく全部落ちたんです(笑)。私、自分で要領悪いと思ってないので、どんな仕事もこなせる自信があるんですよ。なので、面接でも『元気が取り柄です!』『テキパキやります!』なんて言ってたんです。そしたら落ちました(笑)。後からわかったんですが、総務って髪も服装も自由なので倍率が高いらしくて。もちろん、何もやったことない人よりも、事務職経験者のほうが優先されるじゃないですか。その時点でそっちの道を一回諦めて今のお店を受けたんです」
――なるほど。ちなみに結婚願望はありますか?
R「お姉ちゃんが21歳で結婚して、ずっと専業主婦なんですね。なので、昔から私も結婚願望はあって、フリーターを始めた時は、『とりあえず今これで食いつないどけば大丈夫だろ』っていう気持ちもなきにしもあらずでした。でも、最近は結婚したいですし子供もほしいですけど、それに向けて何かしてるかって言われたら別に何もしてないんですよね。そこまで『結婚したい!』って強い意思があるワケではないんです。結婚よりもやりたいことがありすぎるんです。例えば海外旅行したいとか、スケートもスノーボードもサーフィンももっと上手くなりたいとか。まだまだ自由に遊びたいんですよね」
――では当面は、葛藤を抱えつつも今の生活を続けると。
R「変えようとは思ってません。もうこの生活スタイルで育ってきちゃったので現状に慣れてるんですよね。危機感もないですし。でも、やっぱり心の奥底では『定職に就きたいな』とは思ってます。まあ、それもそこまでガチではないんでしょうけどね」
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「目の前のほしい物、やりたいことを優先して働いていたら、気付けば20代後半に突入していた」「結婚はいつかしたいけど、まだ独身のうちにやっておきたいことがある」というRさんのような女性、実は少なくないのではないでしょうか。
また、「タクシー代や化粧品代を倹約できるのであれば、柔軟剤や食費をどうにかすれば、ここまで働かなくても良いのでは?」「キャバ収入の月4万円は貯蓄しといたほうが良いはず」」という声もあるかもしれませんが、“人生の妥協点”とは本当に人それぞれだな、と改めて実感いたしました。
Rさん、赤裸々にお話いただきありがとうございました!
【Rさん1カ月の家計】
家賃 62,000円
食費 70,000円
水道・ガス・電気代 16,000円
洋服 10,000円
携帯 15,000円
交際費 20,000円
コンタクト 16,000円
日用雑貨費 11,000円
クレジットカード返済 15,000円
交通費 5,000円
(舞生G子)