週刊誌は軒並み減少傾向
最後に、男性の読者が多いと予想される「週刊誌」のAERA(朝日新聞出版)、週刊文春(文藝春秋)、週刊新潮(新潮社)、「文芸誌」の小説新潮(新潮社)、「ビジネス誌」のダイヤモンド(ダイヤモンド社)についてもまとめましょう。
こちらを見ると、全誌、緩やかに減少していることが分かります。このグラフでは、小説新潮にはあまり変化がないような印象を受けますが、数値をみると他誌と変わらず減少しています。2012年1-3月期のみ印刷部数が増加しているのですが、その時期で目を引く特集は、2012年4月の「【大特集】尾崎豊NOTES 僕が僕であるために─肉筆版─」。尾崎豊が亡くなられた1992年から、20年以上経ちますが、いまだ根強い人気を誇っているようです。
やっぱり雑誌需要はあるんじゃないか
その他、「姉ageha」(medias)、「mini」(宝島社)、「料理通信」(料理通信社)、「Wink UP」(ワニブックス)、「Dress」(GIFT)など様々な雑誌名が回答者からあげられていたのですが、日本雑誌協会にこれらの印刷部数が登録されていなかったため、今回は取り上げられませんでした。
今回は回答が思うほど集まらなかったものの、少ない回答数の中でも、多様な雑誌が数多く、定期的に刊行され、読まれていることがよく分かりました。これだけの雑誌がいまだに刊行されているということは、いくら紙媒体の衰退が叫ばれていても「雑誌を読みたい」という需要はあるように思えてなりません。より深い分析ができるよう、今後も調査を続けたいと思います。……ちなみに、雑誌と言えば、サイゾーも「サイゾー」を毎月刊行しておりますので、こちらもチェックしてくださいね!
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