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舞台ドタキャン騒動で土屋アンナの株が急上昇!「子猫を拾ったヤンキー」状態の祭り上げられ方

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土屋アンナ

『アンナ流 親子ゲンカはガチでいけ!(14歳の世渡り術)』河出書房新社

 8月6~9日に東京・草月ホール、8月16~18日に兵庫・あましんアルカイックホールで上演予定だった舞台『誓い~奇跡のシンガー』をめぐって、大きな騒動が巻き起こっている。同作は土屋アンナ(29)の初主演舞台として宣伝されていたが、公演までわずか一週間となった7月29日、舞台制作サイドが公式サイト上で「主演の土屋が正当な理由なく無断で舞台稽古に参加しなくなったため、公演を中止せざるを得ない」と発表。さらに「損害賠償訴訟を含む断固たる措置を講じる」とまでいうから穏やかでない。

 しかし土屋側はこれに反論。「事実無根の内容にただただ困惑しております」とし、所属事務所が経緯の説明をしている。それによれば、舞台稽古期間中に、「原案の作者の方」から「本件舞台の台本を見てないうえ、承諾もしていない」という連絡があったため、土屋側から制作サイドに対応を依頼していたという。だが制作サイドから回答は得られず、代理人を通じて一方的に公演中止の決定と損害賠償請求の書面が届いたのだそうである。

 お互いに主張が食い違うが、当初は「主演舞台に穴を空けるなんて最低だな」「どうせ二日酔いで稽古に行かなかったんでしょ?」「土屋アンナならありえる」などと土屋側を糾弾するネットコメントが散見した。だが、一体どちらが正しいのか? 同舞台作品の「原案」であるノンフィクション『日本一ヘタな歌手』(光文社)の著者である濱田朝美さんが、29日深夜にブログを更新すると、その内容が「真相」として瞬く間にネット上を伝わった。

原作者「舞台化、許可していない」

 濱田さんは出産時の医療トラブルにより脳水種になり、現在、言語障害と両上下肢機能障害(今も進行中)を抱えているため常に介護が必要な状態。だが、10年前に死去した母親と「歌を続けて紅白歌合戦に出られるような歌手になる」と約束したことを胸に、歌い続けているシンガーである。

 濱田さんのブログによると、公演制作サイドは彼女の著書を舞台化するにあたって、本人の承諾を得ないまま準備を進めていたようだ。監督(演出家)と、書籍の担当編集は、およそ一年半前に濱田さんの路上ライブを見学に来て挨拶を交わした。そのときに彼女が自己紹介をし、「今後何かありましたらよろしくお願いします」と言ったことを、【舞台化の許可を取った】と解釈したのだという。“監督”とは、演出・脚本・音楽を手掛ける甲斐智陽氏のことだろう。

 二人は「それがこの業界では許可した事になるのだ」と言い張り、濱田さんが首を縦に振らずにいると、甲斐氏は「そんなに許可と言うのなら、別に貴女でなくとも、障がい者はたくさん世の中にいる。違う人に頼んでも良いんだよ!」と言った……とも記されている。

 結局、5月に制作概要とキャストが発表され、7月には「舞台の成功をみんなで祝うパーティー」も開催。甲斐氏に抗弁するつもりでその会に出席した濱田さんだが接触することができず、代わりに主演の土屋と会話の機会を得られた。そして事情を打ち明けると、土屋は甲斐氏に「濱田さんが納得出来るものにしてください」「原作者が納得し、許可した舞台でないのなら、出演できない」と掛け合ったのだという。これは土屋の所属事務所の主張と一致する。

 この濱田さんの告白に、ネット上では「土屋アンナ見直した」「粋な女だね」と、土屋への賞賛コメントが相次いでいる。普段は怖くて悪い奴だと思っていた不良が、雨の降りしきる中で捨てられた子猫を拾っているシーンを目撃したかのような感動のスタンディングオベーションだ。土屋は二児の母であるがいわゆる「良妻賢母」の典型的イメージとはかけ離れたキャラクターで、大酒飲みの愛煙家であるとも公言している。多くの人はこれを“美談”と受け止め、非常識なヤンキーの土屋が、実は情に厚く仁義を重んじるカッコイイ奴だった……と感動しているようだ。土屋はこの一件で一気に株を上げたことになる。

 美談大いに結構だが、制作サイドは原作者に対して誠意ある接し方をしていないうえ、土屋側に損害賠償請求をしており、すんなり自らの非を認めて幕引きとはいかないだろう。すでにチケットも販売開始していた。土屋は数カ月前の時点で主演を承諾しており、制作発表、プレミアムライブにも出演している。制作サイドにとってみれば、原作者とのやり取りはさておき、「主演の役者が舞台に出ないと言い張っているせいで、公演を中止にせざるを得ない」状態なのも事実だ。この舞台作品の公演そのものについては、「原作者の許可なしに勝手に作品を上演するなんておかしい!!」という否定的な意見がネットでは圧倒的で、演出家を非難する声が大きい。だが、だからといって土屋側が「決まっていた仕事を土壇場で放棄したこと」が覆るかどうかはわからない。他方では「納得がいかなくても、一度引き受けた仕事はやるのがプロ」だという見方もある。

 制作発表の段階で、同舞台作品は、『ミュージカルや単なる音楽劇ではない。生のライブをも超える興奮と衝撃の舞台。魂を揺さぶる歌声、夢、そして愛。複雑な人間模様の中で涙と感動を誘うヒューマン・エンターテイメント』と仰々しい煽り方をしていたが、今まさにその舞台裏では複雑な人間模様のヒューマン・エンターテインメントが繰り広げられているわけだ。
(篠田ロック)

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