妻ラブなオクメン
芸人以外のゾーンも見てみよう。感動屋さんでおなじみの照英(41)は、イクメン雑誌「FQ JAPAN」(株式会社アクセスインターナショナル)が主催する「Mr.イクメンコンテスト」の審査員を務めたことがある。発言も優等生的なものばかりで、「もともと子供は好きじゃなかったし、泣かれるんなら触らないほうがいいと思っていた」と言いつつ、「でも育児は女の人だけの仕事、という感覚が僕にはなかった」「妻はもともと愛した女性であって、自分のお母さんじゃない。夫は妻の優しさに甘えすぎてはいけない」と締める器用ぶり。ロケの仕事が多く、家を数日にわたってあけることが多いぶん、在宅時は出来る限り子供との時間をとるようにしているという。
理想のイクメン芸能人ランキングの常連で、かつ「奥さんが大好き」なオクメンなのは、つるの剛士(40)と杉浦太陽(34)。つるのは「子育ての基本は夫婦。夫婦が仲良くやってさえいればいい」、杉浦も「育児というか、まず奥さんありき。夫婦の間がピリピリしていると子供にもそれが伝わりますから、奥さんを女性として扱ってあげるというか」と、奥さんありきの子育てをモットーにしている。
8月に放送された『さんまのまんま』(フジテレビ系)で乙葉(34)との夫婦初共演を果たした藤井隆(43)も、妻への愛情をメディアで公言することをはばからないオクメンといえるだろう。娘の誕生を機にテレビでの仕事を縮小し、家庭で過ごす時間を増やしたが、公の場では常に「僕なんて全然、イクメンじゃない。妻の頑張りにはかなわない」と謙遜する藤井。しかし乙葉は「点数がつけられないぐらい一生懸命にやってくれていて、かなりの”イクメン”だと思います。こんなに家族思いの人はいない」「100点満点以上です」と絶賛。夫婦の思いやりがよく表れている。
俳優界のイクメンといえば、谷原章介(43)。6児を育てる子だくさんの彼は、実父と義母と同居する大家族。俳優や生放送司会などの仕事をこなしながらも、休日には得意な料理などの家事を請け負う。のみならず、子供たちの幼稚園グッズを手作りしたこともあるというから恐れ入る。生活を送それでいて社交性があり業界の友人も多く、飲み会にもよく顔を出しているというから一体いつ寝ているのだろうか……。ちょっとスーパーマン過ぎるかもしれない。
また最近では、昨年女優の中山美穂(44)と離婚し、シングルファーザーになった辻仁成(55)も、息子へのお弁当などをSNSにアップし、イクメンぶりに注目が集まっている。まぁ、ひとり親家庭で実質の保護者が彼一人なのだから、家事育児を放棄するわけにいかないのは当然なのだが。週刊誌に連載中の、息子の成長を綴ったエッセイとオリジナルレシピからは、親として辻が息子をどれだけ大事に思い、家族支え合って生きていこうと努力しているかが伝わる。
「自分の父親は、全然遊んでくれなかったし……」「仕事や付き合いの飲み会が忙しくて……」などの理由から、そもそも子育てへの関わり方がわからないと悩むパパたちもいる。そんな中、どのようにして子供や妻と向き合っていくか、情報を発信してくれる芸能界のイクメンたちは大きな役割を果たしていると言って良いかもしれない。
(ルイコスタ松岡)
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