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菅野美穂が押しつけられた「理想の嫁」像の薄気味悪さ

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菅野美穂

菜々子を反面教師にしてる?(『In Red 2013年 06月号』宝島社)

 7月に一斉スタートした夏の連続ドラマの中で、視聴率が最も好調なのが、日曜夜9時放送の『半沢直樹』(TBS系)だ。初回平均視聴率19.4%、第二話が21.8%、そして第三話は22.9%と、右肩上がりに伸び続けている(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。

 ドラマの人気にあやかろうと、週刊誌やweb媒体でもこぞってこの話題を取り上げているが、主演の堺雅人(39)の“新妻”である菅野美穂(35)を賞賛する記事が多いことに驚く。「あげまん」「嫁力」「夫改造計画のおかげ」とさまざまな方向から菅野の「いい奥さんっぷり」が絶賛されている。内助の功を発揮して夫の活躍をサポートしている、という論調のそれら記事内容をまとめてみると、

・4月の入籍後、菅野は仕事をセーブし、家庭生活を優先
・菅野はどんなに忙しくても必ず朝食を作って堺を仕事へ送り出す
・演技派女優の菅野は、堺にとって一番の相談相手
・私服がダサいで有名だった堺が、最近すっかりオシャレになった。新妻・菅野のコーディネイトに違いない

 という具合だ。

 極めつきは、「女性セブン」(小学館)が掲載した【菅野美穂「義父母とノリノリ」嫁力】という記事。7月28日、『半沢直樹』第三話の放送日だったこの日の夜に、菅野は堺の両親とともに東京都内のあるレストランにいたという。目的は、そのレストランで行われたライブ。そこには、ミュージシャンである堺の弟(31)が出演しており、菅野は義父母と共に義弟の演奏を聞きにいったということだ。さらに記事では、

「最近は親戚づきあいが苦手だったいう人が多いなか(中略)、堺さんのご家族とも、実の両親やきょうだいのように親しく接しているそうです」

 と菅野の知人が証言。さらに、【現在、ドラマの撮影で忙しい夫に代わって、彼が大切にしている義父母と一緒の時間を過ごすのは菅野にとって当然のこと】ともある。

 こうしたマスコミ報道を見るにつけ、「菅野美穂」というもともと好感度の高いキャラクターだった女優に、世間が「理想の嫁像」を押し付けているように感じてしまい、なんだか気味が悪い。

 「良き妻」の理想像を押し付けるのは勝手だが、菅野がドラマや映画出演を増やせば「すわ、夫婦すれ違いで離婚準備か」と騒ぎ立て、仮に子供を産み女優業を長くセーブすれば「女優復帰しても需要がない」と叩くのがマスコミだということは、松嶋菜々子・反町隆史夫妻の例を見るとわかりやすい。また、もし仮に『半沢直樹』の視聴率が一桁台だったら菅野は「さげまん」呼ばわりされていたかもしれない。

 確かに菅野は、バラエティ番組で見せる素っ頓狂なキャラクターから、明るくおおらかなイメージがある。過剰な若作りをせず、それでいて年相応の可愛らしさを持ち合わせているところも、男女共にウケが良い。過去のヘアヌード写真集や、交際相手との温泉写真流出も、現在の活動にはまったく悪影響を及ぼしていない稀有な女優だ。しかし、ドラマ『半沢直樹』の視聴率が好調なのは堺雅人ひとりのおかげではなく、まして菅野美穂の奮闘によるものでもない。主演ドラマの視聴率ひとつで、良妻or悪妻と評価を左右されては、夫婦も困惑するだろう。
(ヒポポ照子)

ヒポポ照子

東京で働くお母さんのひとり。大きなカバを見るのが好きです。

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