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孫育てに五月蝿すぎ、クレーマーか認知症か…暴走老人家族の悩みは尽きない

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Photo by Ryan Hyde from Flickr

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 “暴走老人”、“老害”という言葉がメディアで取り沙汰されることが増えている。高齢化が進むにつれ、傍若無人な振る舞いをする高齢者の存在が目立ってきた(単純に母数が多いせいや、医療の進歩で寿命が延びてボケても長生きできるため、というのもあろう)。小町でもそうした投稿がみられる。今回はそんな高齢者たちにまつわる相談を紹介したい。

「父がクレーマー扱いされ落ち込んでます」

 トピ主の父親(70代)が落ち込んでいたので事情を聞くと、スーパーでの出来事を語り始めた。トピ主父は会計の際、レジの店員(30~40代のパート女性)が「袋二枚つけますね」と言ったのを「会計を二度払え」と聞き間違えて、店員を叱ったのだという。店員は「そんなことは言っておりません」と、トピ主曰く“言い訳ばかりしている”ので、怒ったトピ主父は「レジしめて裏に来い。店長呼べ」と要求、裏で話し合いをした。

防犯カメラもチェックしたが、音声がはっきり録れておらず、問題の店員の発言は聞き取れなかった。店員が「私は本当に言ってないです。それでもご不満ならばどうぞどちらへでも私を訴えて下さい」と“強気に出てきた”ため、トピ主父は謝罪を諦めて帰宅したのだという。

 トピ主は「確かに父も聞き間違えしたのは悪いのですが、店員さんも『私もこれからははっきりお伝えします』とお互いに謝罪すればスムーズだったのでは」と店員の対応に不満を示し、「あやまらない店員さんはお店に必要でしょうか」という相談だ。

 聞き間違えで叱り飛ばすとは、レジ担当者の立場に立ってみれば、トピ主父は恐ろしい客だ。というか普通、「会計を二度払え」なんて言わないでしょ。このトピは「びっくり」投票が8000を超えている。よく見る流れだが「暴走老人」とトピ主父を非難するものと、「こういう書き込みが出来るトピ主にも疑問」「耳が聞こえにくいなら耳鼻科で検査して、必要なら補聴器を買ってあげましょう」とトピ主を非難するものばかり。そしてまた、小町ならではの『認知症』を疑う声も出てきた。

 トピ主レスは現時点で2つあり、「皆さん父を批判する意見でつらいです」と、やはり肉親であるトピ主父を擁護、さらに「レジでもめたとき『いま混んでおり、後ろの並んでいるお客様に申し訳ないので、レジをしめるのはお許しいただけないでしょうか』と口答えしたそうです」と店員をまだ非難する様子が見られた。え、「口答え」って……かなりの暴走ぶりだ。なぜ「自分への(あるいは自分の父への)対応を他の客よりも優先しろ」と当然のように要求できるのか不思議である。

 トピ主の書き込みから察するに、トピ主父子は、パート女性が「謝らなかったこと」ではなく、トピ主父が怒りを表明しても一向にうろたえる気配がなく堂々としていたことが気に食わなかったのではないか。レスにて、「それでもレジを閉めさせ裏にいったときもおろおろすることもなく、その態度に父は怒りを感じ、女性のまえに立ちはだかり、一歩ぐっと前に出たそうですがそれでもひるまなかったそうです」と、ある。パート女性を怯えさせ、とりあえず「すみませんでした」と謝らせたかったのでは? 厄介な親子である。

 最終的には、トピ主も少し落ち着いてきたのか、「ここでいろいろな意見をいただき父の問題点が見えました。父の様子をよく観察し病院のことも含めて考えてみます」とも書き込んでいる。

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ブログウォッチャー京子

1970年代生まれのライター。2年前に男児を出産。日課はインスタウォッチ。子供を寝かしつけながらうっかり自分も寝落ちしてしまうため、いつも明け方に目覚めて原稿を書いています。

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