連載

Family? 結婚せず母親になりたくて、実行した私の家族観

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(C)ふわふわのイス

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Cocoon(突き破って生きる)

 はじめまして。私の名前はヒラマツマユコといいます。

 私は現在23歳で、セクシュアリティ・ジェンダーともに女として生まれ育ち生きている者です。そして、もうすぐ2歳になる子供の人と暮らしています。子供の素を生産しウッカリ植え付けてくれた人とは、入籍や同居や交際はしていません。そしてその彼へは、これと言って特に恨みや憎しみもなく、今はそもそも興味なかりけり(※瀧波ユカリ先生『あさはかな夢見し』の影響で使いたいだけ)といった感じ。しかし、一応フォローを入れておくと、彼のことは見た目がとても好みの可愛い人だと思っています。

 私はライターとして生計を立ててきたわけではなく、ここでの執筆以外の仕事(主な仕事)は、現代アート業界の一端で、マネジメント業を中心に何でも屋さんをしているといったところでしょうか。必要に応じて、この美術関係の仕事の話も追い追いしていけたらと思います。

生きづらい選択

 さて、唐突ですが、「人生」というのは、選択が連なってできる道筋だと私は思っています。例えば性愛、家族、学校、仕事、あらゆるポイントで、人は選択をして生きています。かく言う私のこれまでの人生は、“ちょっぴり生きづらい(でも私にとっては一番自然だと思う)”選択からできています。登校拒否および不登校、引きこもり、中卒からの大検、「お付き合い」しない、シングルマザーになる、などなど。そういった選択をしていく中で、あるいは経てきた中で、考えたり研究したりしたことをここで展開していけたらなぁと考えています。

 ちょっと生きづらいと思ってた人、周りに生きづらそうな友達や家族がいる人、生きづらいってなんだよそんなん甘えだろ! と思ってる人、色んな人に読んでほしいと思います。ちょっぴり「まぁ、いっか」とか「だよねー」とか「そういう考えもあるんだなー」とか思ってもらえるんじゃないかと期待をして、これから2週間に1度のペースで連載していきます。

 連載タイトルは『Cocoon(突き破って生きる)』。これは私の名前マユコに由来しています。漢字で書くと「繭」、美しい絹糸を紡ぐために人間に飼いならされた蚕の蛹ですね。その丸くふわりとした姿は愛らしく、しかし中の蚕が出てくることはありません(厳密には、羽化は可能だが出てきても自然界では生き延びられないと聞きます)。だがしかし! そこで私は「突き破る!」を選択(ゲーム風に)するわけですね。フフフ

 では、こんな感じで幕を開けます『Cocoon(突き破って生きる)』、最初のテーマは家族です。実はここから数回に分けて、私が大学の卒業制作で作った『FAMILY?~家族について考える人たち~』という本で展開したインタビューのリライトをここに掲載しようと思っています。そして初回の今日は、そのイントロダクションとして、本の序章と第一章部分をリライトしてお届けします。よろしくどうぞっ

家族という言葉について

【家族】1.夫婦とその血縁関係者を中心に構成され、共同生活の単位となる集団。近代家族では、夫婦とその未婚の子からなる核家族が一般的形態。2.民法旧規定において、戸主以外の家の構成員。

 管理制度のために作られた単位としての“家族”。家族という名のもとに形成される組織・集団は、特にこの日本という国において、古くは天皇、現代では政治国家が国民を管理するために設けているフォーマットにすぎません。しかし、気付けば私たち多くの人間が「家族は血や愛や名前で繋がっている」と信じ込まされているのではないでしょうか。辞書を引けば定義こそ出てくるものの、同性カップルや事実婚夫婦、シングルマザーにシングルファザーなど、その定義を揺るがす関係性も多く存在しています。また、同性婚を認める国の出現や離婚率の増加などで、今や様々なかたちの家族が存在することは周知のものとなっているにも関わらず、日本では曖昧に“家族”という言葉が使われ続けています。

 「家族の本質はどこにあるのか」そう問おうとしたとき、まず家族という言葉そのものに疑問を持たざるを得ません。そこで、本のタイトルを『FAMILY?~家族について考える人たち~』と名付けました。

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ヒラマツマユコ

1992年、広島生まれ。2014年、京都造形芸術大学卒。都内在住。
2013年に子供を産んだが、未婚。というか非婚?
中学時代、不登校・引きこもり・鬱などを経て、17歳で高卒認定を取得。貯めに貯めた充電を使い大学時代はフル稼働。今は美術関係の仕事をしている。

@itomushi

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