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働く女の敵扱いされる妊婦。「復帰前に2人目妊娠」「復帰後すぐ育休」産休・育休問題

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Photo by englishme community from Flickr

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 会社員が妊娠、出産時に取得するのが産前産後休業(いわゆる産休)、そして育児休暇。出産予定日から約2カ月前から休みに入り、産後休業が終わってから子どもが1歳になる誕生日の前日までが育休となる(保育園入所がかなわなかった等の理由で延長が可能)。休暇とは名ばかりで地獄の24時間育児が待っているのだが……とにかく、妊娠して、出産後も働きたいという会社員は約1年半ほど会社を留守にすることがある。だが仕事をしている以上、これを「迷惑」と受け取る人はいる。とくに第2子、第3子と続けば、何かと問題も出てきがち。今回は2人目妊娠にまつわる産休、育休絡みのトピを紹介したい。

育児休暇をもらって退職

 トピ主(女性・年齢不明)は昨年第一子を出産。保育園に空きがなく育児休暇を延長して1カ月になる。当時、妊娠をきっかけに退職を考えていて社長と話をしたが「続けられる環境がある限り頑張りたいと思い続けることに」した。社長には何度も「いいんだね、本当にいいんだね」と確認され、「頑張ります」と育休後の復帰を約束していた。

 ところが最近、2人目を妊娠。しかもこのタイミングで夫から「仕事をしないで家で子供を見てほしい、帰ったらご飯が出来てるような家にしてほしい」と要求されてしまった。

「仕事を復帰してもまた産休、育休をいただかないといけない。旦那に仕事を辞めて欲しいと言われた。でも一人目のとき産休と育休をもらっているのに退職…毎日毎日どうしようと悩んでいます」

 葛藤を余儀なくされるトピ主。近々に会社に報告をするつもりだが、なんと言ったら良いかも悩んでいる。客観的に見てこの状況はどう思うか、という相談だ。ああ、もしトピ主の立場に立ったら、タダでさえ抜けがちな産後の髪の毛がスカスカになりそう。それくらいしんどいお悩みだ。

 だが、やたら古風な価値観が根強い小町でこの相談はフルボッコにされるのではと容易に想像がつくうえ、文脈から、トピ主が勤めている会社も、産後に仕事復帰する女性が一般的ではなさそうな雰囲気を感じる。その上で復帰を約束していたのに2人目妊娠となると会社でも風当たりが強くなりそう……。まあ、思った通りコメント欄は荒れに荒れている。ほとんど口を揃えて言っているのが“女の敵は女”というフレーズだ。つまり、「真面目に働いて、計画立てて結婚妊娠出産育児している女にとって、トピ主のような女は敵です!」ということらしい。

「常識はずれ?って聞くの?そりゃ、常識はずれですよ。常識的な行動とは言えないですもん。常識はずれじゃないです!なんてレスは付くと思わないほうが良いよ。」
「責任感のある女の敵は、トピ主のような無責任な女」
「トピ主が非常識で無責任なのは言うまでもないし、女の敵はまさに女なのだと思いました。第二子を望むなと言うつもりはありません。第二子を望み、家庭に入るつもりなら、後進に迷惑かけない最適なタイミングで退職しないのは何故なのですか?」
「はっきり言って迷惑です。後に続く後輩の立場を悪くしてどうするのですか」
「女の敵は女になりそうな嫌な制度とも言え フォローして働いている者はたまったものではないですね」
「会社としては正直、退職してもらう方が助かる」
「これから出産する予定の働く女性にとって『迷惑』でしょうね」

 ……などなど、トピ主の行動は、育休をもらってその後復帰する女性たちにとって迷惑であり、まさに敵なのだというコメントだらけ。こりゃ産みづらい世の中なわけである。一部、夫に対して「何故このタイミングで退職してほしいと言う!?」と批判的なコメントも見られた。うん、今さら「帰ったらご飯が出来てるような家にしてほしい」って、宅配弁当頼んでください。

 しかし!!!!!!! このトピの動向を注視していたのだが、トピは何の前触れもなく消されてしまっていた(15日木曜日の夕方に確認)。身バレしたのか、トピ主を敵視する女たちの声に耐えられなくなったのか……。非常に手のかかる一歳児を抱え、妊娠初期でつわりもあるかもしれない状態になって、こんな悩み事まで抱え込んだトピ主の精神状況が心配だ。

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ブログウォッチャー京子

1970年代生まれのライター。2年前に男児を出産。日課はインスタウォッチ。子供を寝かしつけながらうっかり自分も寝落ちしてしまうため、いつも明け方に目覚めて原稿を書いています。

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