連載

プライベートガーデンの思い出と共に「りんごとかぼちゃのタルトタタン」

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「こんにちは。自意識和代でございます。みなさまいかがお過ごしでしょうか?」
サッ……(足を組む音)

 

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……嘘です。これは私ではありません(見りゃわかる)。
これは2007年のドイツ旅で撮った写真であります。
当時、「ドクメンタ」と「ミュンスター彫刻展」という二大国際美術展があり、ノコノコと見に行ったのでありますよ。
この写真はミュンスターでのものです。

ミュンスターには普段は一般に公開しない庭・プライベートガーデンがあり、庭の集合体を形作っています。
その周りには囲いがあって、部外者は入れないようになっているそうで。
庭一帯を作品として期間限定で公開する、ということだそうで中にお邪魔して撮りました。

美しい庭・庭・庭……今回はミュンスターの話です。

〜〜回想〜〜

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庭にりんご……

 

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思い思いに庭を訪れる人々よ。

 

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丸い時計とりんごの木。童話の世界じゃ……

美しい庭に感心したり、美しいけど寂寞とした雰囲気の庭もあって何とも言えない気分になったり、期間限定で観光客向けの宿(プチホテル?)にしている家もあり「普段閉ざされているのに宿にするなんて凄い方向転換だな」などと思ったり、写真を撮ったりしながら庭から庭をウロウロしておりました。

すると、手招きをするおじさんが。
おじさんというよりお爺さんの一歩手前でしょうか。自分の畑に招いてくれました。
りんごや野いちごを目の前でブチっとちぎっては「食べる?」と手渡してきます。
衛生的にどうかと思いましたが、「ええいままよ」と思って食べました。
「もう少し前に来てくれたらもっとあったんだけど、妻が市場に持って行ってしまったんだ」とな。
あいや、そこまでして下さらなくても結構よ……というかおじさんが謝ることじゃないし……。
「じゃあこれ持っていく?」とヒマワリの花を切ろうとしています。
「あ、ありがとう!! ……でもこの花はここにあるほうがいいと思う!」と制止しました。オロオロ。
……なんだなんだこの庭の人は。

奥では小さな子供が遊んでいます。
「息子だよ。4歳」
おじさんを二度見してしまいました。おじさんは60歳くらいだと言っていたような。
が……頑張るねえ……。

 

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小さくて見えづらいですが、息子さんが奥にいます。

 

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庭の主からミントティーをいただきました。
足を組んだこの男性は庭の主の友達だそうで。
手前に写っているのがミントティー。濃い。まるで緑茶のようです。
私には「ミントティーというものは、お洒落な人々が飲むものだ」という思い込みがありました。
「私なんぞが飲むものではない……」と言うと卑屈すぎますが、気軽に飲む習慣もなくてですね。
ところが、写真に写っているミントティーは実に豪快に、ざっくりと振舞われました。
庭からミントをブッチブチブチと摘み取り、ザッと洗ってポットにワサッ! と入れ、熱湯をドバーっとかける。
テーブルはびちゃびちゃです。
しかしこれがうまい……。
美味しかったし頭スッキリです。
(それ以来、ミントティーは私が飲んでもいい飲み物だという認識に変わりました。そもそも誰も禁止してないんですが)
この庭を出る時、おじさんはお土産だと言ってりんごとミントの束を持たせてくれました。

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自意識和代

人の好意をなかなか信じられず、褒め言葉はとりあえず疑ってかかる。逆にけなし言葉をかけられて「なんて率直なんだ!」と心を開くことがある。社交辞令より愛あるdis。愛がなければただのdis。凹んじゃうよ! ラブリーかつ面倒なアラフォーかまってちゃんである。

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