恋愛・セックス

虫と人間、恋愛においては同じことをしている!?ー『恋する昆虫図鑑』篠原かをり☓昆虫食の女王・ムシモアゼルギリコ対談

【この記事のキーワード】
左:ムシモアゼルギリコさん 右:篠原かをりさん

左:ムシモアゼルギリコさん 右:篠原かをりさん

 生物はすべからく、命を次世代につなぐために生きています。生きる目的とは、すなわち繁殖。例外は人間だけ、のはずなのに、人間とは遠い存在に思える昆虫たちの求愛や繁殖行動を見ていると、あれ、意外にも私たちと同じことをしている……? 『恋する昆虫図鑑~ムシとヒトの恋愛戦略』(文藝春秋)はトンボやホタルなどお馴染みの虫から、トリカヘチャタテといった新種の昆虫まで、全36種の恋愛模様と、いまを生きる私たちの恋愛をシニカルな視線でリンクさせて書き下ろされた1冊です。

 現役の慶應義塾大学生でもある著者・篠原かをりさんと恋愛トークに花を咲かせるのは、著書『びっくり!たのしい!おいしい!昆虫食のせかい むしくいノート』(カンゼン)で、美しくフードコーディネートされた昆虫食(文字どおり、虫を調理して食べるマニアックな行為です)を提案するムシモアゼルギリコさん。

ムシモアゼルギリコさん(以下、ム)「私にとって虫は〈食材〉なのでその生態に詳しいわけではないんです。だから篠原さんの本、とても面白く読みました。こういう交尾の結果、生まれたものを私はおいしくいただいているんだなぁと感慨深くなりましたね。篠原さんはどういうきっかけで本書を書かれたんですか?」

篠原かをりさん(以下、篠)「私は自宅で虫のブリーディングをしていて、大きさや色など自分のほしいタイプに生ませるのを趣味としています。そのときに交尾を見るのが楽しくてたまらないんですが、ふと周囲を見回すと大学やサークルでも恋愛がらみのゴタゴタばかり。そういうところにこそ人間味や、えげつなさが表れますよね。そんなふうにウォッチングしていると、虫も人間も恋愛における行動はたいして変わらないことに気づいたんです」

虫好き女子の好みは◯◯タイプ

――〈グイグイ肉食系 タガメ系女子〉〈守られ上手な シジミチョウ系女子〉などいろんなタイプが出てきますが、おふたりは自分をどのタイプだと思われますか?

「いろんな要素があると思うんですが、いちばん近いのは〈女子校育ち女子力皆無の アブラムシ系女子〉かな。実際に中高とも女子校だったので」

「私もです!(笑) 虫好きの女性の一部は確実に、このタイプが集合していそうです。恋愛市場ではあまり価値のない、お笑い系やキワモノ系、よりマニアックな世界に生きる道を見出すんですよ」

――では好きなタイプの男性は? キラキラした〈白馬の王子さま イシノミ系男子〉から、鬼畜にしか見えない〈振られて逆ギレ アメンボ系男子〉などこれまたバリエーションに富んでいます。

「理想は〈忍耐強さでは誰にも負けない セアカゴケグモ系〉です。男らしさや頼りがいには欠けるけど、激しい恋愛より安心感を求める平和主義。このクモは女性のほうが強いんですよ。でも、実際には、〈俺はまだ本気出してないだけ シュモクバエ系男子〉かな。私、つき合った人がみんな大学を中退していくんですよ。突然、『俺の居場所はここじゃない』って言い出したり、ゲーム制作に打ち込むために辞めたり……」

MushiLove_b

シュモクバエ系男子、いつ本気出すのよ? イラストレーション:谷口菜津子

1 2 3

三浦ゆえ

フリー編集&ライター。富山県出身。複数の出版社に勤務し、2009年にフリーに転身。女性の性と生をテーマに取材、執筆活動を行うほか、『女医が教える本当に気持ちのいいセックス』シリーズをはじめ、『失職女子。~私がリストラされてから、生活保護を受給するまで~』『私、いつまで産めますか?~卵子のプロと考えるウミドキと凍結保存~』(WAVE出版)などの編集協力を担当。著書に『セックスペディアー平成女子性欲事典ー』(文藝春秋)がある。

twitter:@MiuraYue

[PR]
[PR]

messy新着記事一覧へ

むしくいノート びっくり!たのしい!おいしい!昆虫食のせかい