「女性自身」によれば、最愛のひとり息子であるAさんと萬田の間に確執が生まれたのは5年前。大学を卒業して1年目のAさんが、当時つきあっていた女性・B子さんの妊娠と、結婚意志があることを萬田に話し、猛反対を受けたことがきっかけだという。B子さんはAさんより8歳年上で、元子役でアイドルとして活動していたこともあるという女性。萬田は「22歳で結婚は早すぎる」「8歳も年上でしょ」と反対したうえ、B子さんに対して「(佐々木氏の)遺産狙いでは」と疑いの目を向けたそうである。Aさんはそんな母を見限り、B子さんと入籍、11年3月には萬田にとっては初孫となる第1子が誕生。萬田のパートナーである佐々木氏が亡くなったのはこの5カ月後のことだった。
その後、AさんはB子さんの実家に程近い場所に居を構え、3人の子供の父親になっている。都心からAさんの家までは片道1時間はかかるようで、萬田の望むような寄り添い方ができなかったことで、ますます仲はこじれた。「女性自身」記者の取材に対してもAさんは「あの人のことは、いいです、いいです」とけんもほろろな様子であったという。「息子を奪われた」と考える萬田と、距離を置こうとするAさん一家。現在、萬田は都内の超高級マンションの一部屋にひとりで住み、可愛いさかりの孫たちにも会えていないという。
「息子を嫁に奪われた」といえば、体操の日本代表エース・内村航平(26)とその母の関係性も最近話題になった。内村の母・周子さんは“息子lover”の代名詞と呼んで差し支えないほどその道で有名だ。その内村が、スコットランドのグラスゴーで開催された体操の世界選手権で、37年ぶりに団体での金メダルを獲得した後の『とくダネ!』(フジテレビ系)出演時の発言が波紋を呼んだ。スタジオで周子さんによるVTRメッセージが流れ、「いちばん食べたいものは何ですか? 唐揚げとかハンバーグとかカレーライスとかグラタンとか、たくさんありますが、好きなものを何でも作ってあげたい」という発言があったのだが、内村は「いちばん食べたいもの? そりゃ奥さんの手料理ですよ」とバッサリだったのである。
内村も、Aさんと同じく、若くして「できちゃった結婚」をした息子である。入籍当時、周子さんが怒りに震えていたとか、「嫁の存在を認めていない」といった報道まで出た。妻が夫の母をどう受け止めていたかはわからないが、世間的には嫁姑バトルが勃発していると見られていたわけである。そうなると夫であり息子である男性は板挟みになり、ともすれば母の味方をして夫婦仲が険悪にもなるが、内村の場合は「母よりも妻」の立場を公に示したことになる。これには全国の「息子を持つ母」連合から、悲嘆の声が相次いでいた。だが、家庭を持った男をいつまでも幼い子供のように可愛がろうとする母親にも問題はあるだろう。
萬田は今後、Aさん一家との関係修復に努める気はあるのだろうか。奇しくも本日24日放送の『あさが来た』で、萬田扮する菊が、息子に対してこんな言葉を吐いていた。「親子の縁切ったらよろしい!」。実生活でも今にも切れてしまいそうな親子の縁――はたしてこのセリフを萬田はどのような胸中で口にしたのだろうか。
(エリザベス松本)
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