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ハイリスク出産を礼賛する木下優樹菜の罪深き産後ハイ

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木下優樹菜Instagramより

木下優樹菜Instagramより

 先日第二子の茉叶菜(まかな)ちゃんを出産したユッキーナこと木下優樹菜。第一子である莉々菜(りりな)ちゃんは破水から始まり帝王切開での出産だったため、茉叶菜ちゃんも帝王切開だろうと思われていた。というのも、帝王切開後のお産では子宮が脆くなりやすく、最悪だと子宮破裂を引き起こし母体、胎児共に死亡する恐れがあるからだ。しかし木下の選択は違った。

 帝王切開後に経膣分娩をすることはVBAC(Vaginal Birth After Cesarean/ブイバック)と呼ばれているのだが、木下の第二子出産方法がこのVBACであったとして話題になっている。今の日本で、VBACを積極的に推奨する医者、病院は非常に少ない。前述の子宮破裂のリスクが100人に1人という、決して無視できない割合であるのに加え、そうした事故が起これば病院側が訴訟を起こされるリスクもあるためだ。しかし、母親側の強い要望があったり、前回の帝王切開に至るまでの経過が胎児側の問題(逆子など)であったりした場合は、VBACが行われる場合もある。小児ICUなどが併設され、なおかつ麻酔科医が24時間体制で勤務しているなど、VBAC ができるいくつかの条件をクリアした病院が少数ではあるが存在しているのだ。

 木下は本人の強い要望により、VBACを選択し、母子共に無事、分娩を終えることができた。そのことを自身のInstagramに投稿したのだが、途端にネットでは大炎上。今なお炎が燃え盛っていると言っても過言でない。

「2人目にして初めて陣痛を経験して、茉叶菜を産んで、何故か、MAMAに凄い優しくなれる自分がいた」
「優樹菜みたいな昔ほんとに親不孝だった奴は陣痛を経験するべき人間だったんだ! 悩んで悩んでリスクのあるブイバックとゆう、出産方法を選んでよかった」(木下優樹菜Instagramより)

 これらの発言に対して、ネット上では、

「普通分娩が罰みたいな考え方ってどうなの」
「親不孝どうこうって全然分娩と関係ない」
「陣痛で痛みを経験したから今までの悪行はチャラね、っていう感じがして嫌だ」

 と、総じて悪印象の様子である。

 確かに、陣痛の痛みで親不孝や非行がチャラになるわけもなく、木下の発言に突っかかりたくなる気持ちもわからないでもない。木下の言葉からは、「陣痛を耐えてこそお産」「帝王切開より経膣分娩のほうが優れたお産」という考えが滲み出ているからである。

自分が無事だったとしても、他人にはすすめない

 かくいう筆者もVBAC経験者である。どんな形であれ、母体が無事で赤ちゃんも無事であれば最高のお産であることに変わりはない。これは帝王切開、経膣分娩(ここでは普通という言葉はあえて使わない)どちらも経験したからこそ、断言できる。母も子も無事ならたとえ麻酔の効きが甘い状態でメスを入れられても、たとえ陣痛間隔が5分を切った状態で30時間が経過しても、母子共に健康な状態で終えられたのなら最高のお産だ。

 しかし、未だに「帝王切開で生まれた子は我慢強さに欠ける」と本気で思っている人がいるのも事実だし、「お産は太古の時代からしてきたもの。医療介入なんて必要ない」と頑なに信じる人もいる。結果は同じであるのにそこに至るプロセスが多様化し、選択肢が増えたことによって、「我こそは一番である」と主張したい人々が派閥を形成してしまっているのだ。

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