なぜか嫌われ女の役を与えられてしまう紗栄子。特徴的な声質、ジャニーズや共演した小出との交際報道もあって、当時は女性ウケが良くなかったはずだ。しかし07年夏、彼女は日本球界の至宝だったダルビッシュ有との結婚で一躍スターダムにおどりでる。長身のイケメンアスリート、年俸は数億。そんな超優良物件と、「交際3カ月、妊娠3カ月」という驚きのハイスピードで結婚してみせた紗栄子は、日本中の女性たちの嫉妬を買い、あからさまなバッシング対象となったうえ、「強かそうでコワイ女」として非モテ男性からも敬遠されるタレントに進化した。
「慰謝料24億」報道でついた銭ゲバ臭
結婚後も一流アスリートであるダルの食生活管理などを一切していないとして、すぐにこの夫婦には離婚報道が流れた。それでも二児に恵まれ、5年は夫婦を続けたが、2011年に離婚交渉がスタート。過熱する週刊誌報道の中には、紗栄子は「月1000万の養育費と慰謝料24億円を要求している」というものもあった。この時から、いや正確には、ダルと結婚した時点で、彼女には「欲望に素直すぎる」というイメージがついていたのかもしれない。
「ネット上で一部のゴシップ好きな層からけちょんけちょんに言われている理由のひとつとして、やっぱり『銭ゲバ臭がハンパない』ということがありますよね。みんな、ちゃんと汗水たらして働いてお金を稼いでいる、という姿を見ないことには、経済的に豊かな他人に納得できなくてバッシングしちゃうんですよ。紗栄子に対しては『ろくな仕事もできないくせにダルの金でリッチな暮らししやがって!!』という憎悪の感情が大きいでしょうね。簡単に言えば僻みですけど」(週刊誌記者)
実際に紗栄子はセレブ生活を謳歌しているらしい……とよく言われている。彼女がファッション誌やフォトエッセイで披露した自宅は、外国の住居のようで凝ったインテリアが並ぶ。ファッションやライフスタイルを紹介した自著『Saeko One&only 「私は私」。ルールに縛られない、おしゃれな生き方』(集英社)では、「ついつい買ってしまうお気に入りアイテムたち」というコーナーで大量のブランドバッグを紹介。プラダ3、セリーヌのラゲージバッグ1、クロエ1、マークジェイコブス1、イヴサンローラン1、シャネル6、miumiu4……というラインナップだった。続けてお気に入りの靴も一挙に並べる。前列からクリスチャンルブタン、ルブタン、ルブタン、ルブタン…ルブタンの嵐! そのほか、GUCCHIのパンプス、「10代のころヘビロテしていた」クロエ、ディオールやヴィトンのシューズなど、いわゆるハイブランドばかりにこだわり、一足10万以上はするような靴を買い集めている。