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とにかく明るいシングルマザーが、「離婚理由」を話さなかったワケ

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 先日、東京で大好きな人達に囲まれて27歳の誕生日を祝ってもらえました。上原が誕生日を沖縄以外の土地で過ごしたのは生まれて初めてのことです。問題は沖縄に帰ってからでした。冷蔵庫を開けたらケーキが入っていない。すぐに「なんで入っていないの?」と母に電話をしたシングルマザー女子大生・上原由佳子です。

 誕生日ケーキと言えば……18歳で(元)夫と結婚した翌年、結婚して初めて夫婦で迎える誕生日に、誕生日ケーキが出ませんでした! 泣きながら母に「誕生日ケーキがない!」と電話する上原をみて、慌てて誕生日ケーキを買いに行った(元)夫の手には、コンビニで売っているチョコエクレアが握られていました。

 さて、今回は「シングルマザー叩きと離婚理由」について書きたいと思います。

とにかく明るい上原

 最近、ネットのニュースやコラムにつくコメントを読んで、激しくメンタルダウンしていました。上原の連載は、担当編集者と話し合って途中からコメント欄を閉じています。コメント欄が設けられていたときは、「ワガママだ」「感謝が足りない」「子どものことを考えていない」といったコメントがたくさん付いていたのですが、これらはシングルマザーを叩く際のキーワードのようです。他のシングルマザーや離婚経験者が書いているコラムなどでも、「自分のワガママで離婚したんだから児童扶養手当をもらうな」、「国の税金を使っているくせに」、「権利を主張するのだけは上手い」、「子どもが可哀想」「簡単に離婚するなんて我慢が足りない」「支援してくれている人に感謝しろ」といったコメントが見られます。

 上原には、「連載内では明るく振る舞う」というマイルールがあります。明るく振る舞う上原を見て、「ワガママだ」「感謝しろ」と、叩きたくなる気持ちは分からなくもありません。「好き勝手やっているように見られるんだろうなあ~。でも仕方ないや♪」と思いながらコメントを読んでいました。

 それにしても思います。「誰かをバッシングするとき、その人のことをどれくらい知っているんですか? 勝手な想像をして書いていませんか?」って。

 「上原のことをもっと知ってください!」ってことでも「上原を叩かないで!」ってことでもありません(笑)。ただ、提示されている断片的な情報だけで、その人の全てを判断して否定をするのは、ちょっと違う気がする。ましてや書いてもいないことを妄想してバッシングするのは、なんだかおかしいと思います。

 メディアはそういうことを分かっているので、テレビや新聞でシングルマザーを報道するときは、「可哀想」で「健気」な側面ばかり取り上げます。あるいは、そういうイメージを逆手にとって、「不真面目」に見える人を取り上げる。でもそれでは「可哀想」で「健気」なシングルマザーと「不真面目」なシングルマザーしか存在しないことになってしまいます。誰だって真面目なところと不真面目なところがあるし、一生懸命な日もあれば、ダラダラする日もある。だから上原は明るく振る舞いながら、連載を書くことにしたんです。

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上原由佳子

1988年生まれ。沖縄県在住。シングルマザー女子大生。女子力の欠片もなさを小学1年生の娘ちゃんから指摘される、どうしようもない系アラサー女子。

@yu756ka

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