ただ、そんな不安はありつつも、もしもひょいっと体を持ち上げられて軽々と駅弁をされたら、男らしさや頼りがい的なものを感じてキュンとしてしまいそうです。安定感のあるお姫様抱っこをされた時の感覚に近いというか。実際、私も駅弁をされた時には「男の人にふわっと持ち上げられてる……今の私すごい女の子っぽい!」とすごいキモイ感じに自分に酔っていました。
しかし、その男性は「これが本物の駅弁だよ!」という一言を発してきたので、その時の駅弁は“私の体を使用した、本物の駅弁を極めた俺アピール”だったのかなと感じ、一瞬でもキュンとした自分を否定したくなりました。というか、駅弁に本物も偽物もあるのでしょうか? どういう意味での本物なのか、すごく気になります。本物の駅弁=男性は駅弁販売員、私はカゴいっぱいに入った弁当……? もしや遠回しの私へのdisだったのか!?!?
そもそも、女性からは「駅弁して」って言いにくいような気もします。リクエストした時に断られたら「やっぱ私、重いもんね……」とショックを受ける可能性も出てきますし。それに女性から駅弁要求を受けた男性が、実は筋力に自信がなかった場合でも「できない」と断るのはその女性を「持ち上げられない」と言っていることと同じとも考えられます。男のプライドとか女性への気遣いが優先されて無理して行った結果、ぎっくり腰やケガなどに見舞われることもありそうです。絶対に避けたい事態ですね。
結局、駅弁はなかなかハードルの高い体位であることは間違いなさそう。男女ともに、「駅弁が一番好き」と言っている人には出会ったことがないのも納得できる気がします。まあ、実際なくても困らない体位ですし、体位の中では影が薄いポジションのままでいいのかもしれません。
1 2