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弁護士軍団が考察した「アイドルの恋愛禁止ルールと法律の関係」

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懐かしいメンツだわ/DVD『AKB48 team A 5th stage 恋愛禁止条例』

 13日に放送された『行列のできる法律相談所』(日本テレビ系)が、「恋愛禁止の契約を破ったアイドルは事務所から請求された損害賠償金を支払わなければならないのか?」という問題を取り上げた。

 番組で紹介されたのは、事務所に内緒で彼氏と交際していたアイドルが、デート現場をファンに目撃され、その現場写真がSNSで拡散されたという例。アイドルの人気は大きく低下し、イベントのチケットも売れなくなり中止、グッズも不良在庫を抱えるハメに。そのアイドルが事務所と交わした契約書には「異性との交際は禁止、発覚した場合は契約解除、発生した損害金を事務所が本人に請求することができる」という項目もあり、本人がこれに目を通してサインしていたために、事務所から600万円の損害金を請求された。

 アイドルはこれを払うべきか否か? 弁護士軍団が考察した。

 北村晴男弁護士と菊地幸夫弁護士は、600万とはいかないまでも損害賠償を「払うべき」と判断。北村弁護士は、アイドルという職業柄、恋愛していることがファンにわからないように配慮する義務はあると主張。だが事務所がアイドルに恋愛禁止を強いること自体も違法だとし、同時に事務所の監督義務が十分でないとして、過失相殺でアイドルは300万円支払うべきだとした。菊地弁護士も、恋愛禁止は行き過ぎだが、アイドルも写真を撮られた際に変装などもしておらずに公道で手をつないだりハグをしていたりと落ち度があるため、100万円支払うべきとのことであった。

 一方、大渕愛子弁護士と本村健太郎弁護士は「払わなくてよい」との意見。大渕弁護士は成人しているアイドルが写真に撮られたハグや手をつなぐといった軽いものまで禁止されるのは行き過ぎであって、払う必要はないとした。本村弁護士は、アイドルは人気商売なのでファンの夢を壊さないように恋愛禁止を課されることは合法だとしたが、それが破られたことで発生したリスクはアイドルの活動で利益を得ている事務所が負うべきだと判断している。

 今回取り上げられた例はあくまでも架空の事例とされたが、似たような問題は実際にも起こっている。今年9月に17歳の元アイドルが異性との交際を禁じた規約に違反したとしてマネジメント会社が彼女に損害賠償を求めた際、東京地裁は「交際発覚はアイドルのイメージを悪化させる」と規約違反を認め、元アイドルに65万円の支払いを命じていた。また裁判沙汰にならなくとも、アイドルの恋愛スキャンダルが報じられて、その結果グループからの脱退などの事態に見舞われることが少なくない。

 そうした事例があっても、一向に減ることのないアイドルの恋愛スキャンダル。たとえば、AKBグループから新たに立ち上がった、欅坂46のメンバーたちも、すでに彼氏とのプライベートショットがインターネット上に流出している者がいる。他にも規模の小さい地方アイドルグループなどを含めれば、枚挙に暇がない。

 いくら恋愛禁止というルールがあってもそもそも守れない。恋心が燃え上がって、証拠になるようなキス写真を撮り、第三者によってSNSなどで簡単に密告されてしまう。友達に送ったラブラブ写メが全世界に向けて発信されてしまうのだから、アイドルは身近な人間にさえ男女交際の事実を隠すしかない。しかし危機感がないのか大半は隠し通せない。

 こうなってくると、もう「恋愛しない」のは無理として(人権的にも制限はできない)、恋愛がファンに発覚した時にどうするか、が重要になる。所属事務所も含めてシラを切り通すのか、クビになっておしまいか、あるいは事務所から損害賠償まで請求される事態になるか。

 今後、恋愛発覚で損害賠償を求められ窮地に陥ったアイドルたちが、「恋愛禁止ルール違反による損害金を払わなくてよい」と主張した大渕弁護士や本村弁護士のもとへ相談に行くということも考えられるかもしれない。

(シュガー乙子)

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