連載

女性器ゆるふわ落語~「アナおかし」~

【この記事のキーワード】

アナがエグくて仰天

 江戸の長屋に、姓はろくで、名はなし子と申す絵描きを生業にしている娘がいた。なし子にも人並みに男ができ、そろそろ夜を共にする日が近づいてきた。男とのあんなことやこんなことを想像し、下の毛なんかを整えてみたりして、ウフフッ エヘヘッ……。

 ……ふと、そういえば、あたいのアナってどうなってるんだろう? と疑問が湧き、いっちょう鏡でのぞいてみることにした。

mkbp0821_01

「きぇえええええ!」 

「どうしたんだい、ニワトリが首しめられたような声あげて!」

 向いに住んでいる豆屋のおかみさんが驚いてとんできた。

「あたいのアナに……」

「アナがどうしたって?」

「キリストっていうヘンな人の話を布教しているオランダ人いるでしょ、あの人たちの首の周りについてる変なビラビラみたいなやつがさ……」

「わかりづらい説明だねぇ」

mkbp0821_02

「しかもそのビラビラ、淡いピンク色ならまだしも、くすんでしょぼくれた茶色というかどどめ色というか……!」

「ますますわかりゃしねぇよ!」

 とにかくこんなエグいモノを男に見せられない! と、おろおろするなし子。豆屋のおかみもなんだかよくわからないが、豆屋らしく豆知識を教えてくれた。

「玄白先生にお願いしたらどうだい? 江戸の女の悩みは何でも解決してくれるらしいよ」

 玄白先生とは、何やらあやしい術を女に施し、見映えを美しく整えると江戸中で評判の医者だ。治療代も高いと噂だったが、なし子はへそくりをかき集めて「玄白美容整形治療院」に飛び込んだ。

 焦るなし子の話をだまって聞いていた玄白先生はおもむろにこう言った。

「口にしないだけじゃが、おぬしのように悩んでいるおなごは沢山おる……」

「ほんとうですか、先生!」

「そのビラを切ってしまえばよい。ちょちょいと縫ってひと月もすれば、男も見惚れる美しい名器となるじゃろう」

 それは「小陰唇縮小手術」という、片側5本、計10本の麻酔注射を打ち、ビラビラを切り取る、簡単なようでいて、

すっ……ごく痛~~い、しかもただ切るだけなのに、

めっ……ちゃ高~~い、手術だったが、

 あの恐ろしいビラがなくなると思えば、なし子は全然ガまんできた。

 局所麻酔で、頭ははっきりしていたから、玄白先生とのんきに話をしながら術を受けた。

「なんと……」

 広げたなし子の股をのぞきながら、目を見張る玄白。

「どうしたんですか、先生!?」

「おぬしのビラじゃが……右側の方が、二重になっておるぞ」

「に、二重に!?」

mkbp0821_03

「しからば、常人より倍の治療時間がかかるということじゃ」

「ひぃーーーーーーーー!!!」

 途中で麻酔が切れてきて、どんどんどんどん痛くなってくる。でも、なぜか玄白先生は鼻歌まじり。その鼻歌のテンポに呼応するかのように、M字開脚のまま、なし子は意識を失っていった……。

男も見惚れる美アナに、と思いきや

 玄白先生の治療術は成功した。手でさわってみても、あの変なビラビラは跡かたもない。傷跡も完全に治り、晴れてうつくしいアナを手にいれたなし子、早速、意中の男と床に入った。

 どんなにかアナの美しさを褒められるに違いないwktk♪と思いきや、男は何も言わぬままコトが終わり、なし子はおおいに拍子ぬけた。

 あまりにも華麗なスルーだったので、なし子の疑問はおさまらない。

 そこで、長屋の男友達に聞いてまわったところ、全員口を揃えてこう言った。

mkbp0821_04

 無駄な術を受けてしまった事にようやく気付いたなし子は、くやしさあまりにその無個性になったアナを型にとり、石膏に固めたものに色を塗り、「デコまん」と称して無理やり商売をはじめた。

 そのデコまんを手にしたとある古美術商が小首をかしげてつぶやいた。

「はてな。おなごのアナはもっとこう、ビラビラしているのが常なのに……」

mkbp0821_05

 おアナがよろしいようで……。

_________________

 プロの噺家の監修のもと、まんこの3文字を使わないまん小噺をがんばって作ってみました! いかがでしょう。

 師匠おすすめの「ピンクのフリル」はこの時代のお話になじまないので、やっぱりビラビラに戻し、修正加筆しました。

 師匠K先生、お世話になりました。そして、あビラとうございましたー!

■ろくでなし子 /漫画家。日本性器のアート協会会員。自らの女性器を型どりデコレーションした立体作品「デコまん」造形作家。著書に『デコまん』(ぶんか社刊)。『女子校あるある』(彩図社刊) 
ろくでなし子ホームページ http://6d745.com/
日本性器のアート協会ホームページhttp://www.jsoa.jp/

■MankoBoatプロジェクト /「わたしの「まん中」を3Dスキャンして、世界初の夢のマンボートを作る計画に支援を!」 募集期間残り約30日に迫る! 詳細はコチラ

backno.

ろくでなし子

漫画家。日本性器のアート協会会員。自らの女性器を型どりデコレーションした立体作品「デコまん」造形作家。著書に『デコまん』(ぶんか社刊)。『女子校あるある』(彩図社刊)

ろくでなし子ホームページ

[PR]
[PR]

messy新着記事一覧へ

柳家小さん 落語名演集 狸の賽/睨み返し DVD