ライフ

出血した妊娠中の部下を放置。軽すぎる「減給半日」処分ですんだパワハラ教授

【この記事のキーワード】
Photo by Luke Addison from Flickr

Photo by Luke Addison from Flickr

 messyでも繰り返し取り上げられてきたように、今年はマタハラという言葉をたびたび目にする一年でした。そして年の瀬の21日、ハラスメントに関連する、耳を疑うようなニュースが舞い込んできました。

山梨大大学院教授を懲戒処分

 山梨大学大学院の女性教授が、部下の助教に対してパワーハラスメントを行い、懲戒処分となった、というニュースです。「教授」という属性を抜かせば、悲しいかな「またか……」という気持ちになるニュースですが、それだけではありません。問題はこの処分にもあります。

 報道によれば、この50代の女性教授は、感情的な叱責を繰り返し行っていただけでなく、妊娠中の助教が出血したにもかかわらず学生の指導にあたらせていたほか、助教が流産したことを報告すると退職を促していたようです。理由は定かではありませんが、助教は今年3月から大学を休んでいます。

 厚生労働省が2012年1月に発表した「職場のいじめ・嫌がらせ問題に関する円卓会議ワーキング・グループ報告」では、「職場のパワーハラスメントとは、同じ職場で働く者に対して、職務上の地位や人間関係などの職場内の優位性を背景に、業務の適正な範囲を超えて、精神的・身体的苦痛を与える又は職場環境を悪化させる行為をいう」とあります。

 女性教授の言動は明らかにこの「パワハラ」にあたりますが、その中には「マタハラ」を内包しているものと考えられます。妊娠を契機にハラスメントが増長されたのであれば、男女雇用機会均等法や育児・介護休業法が禁じている「妊娠・出産、育児休業等を理由として解雇等の不利益取り扱いを行うこと」にもあたるのではないでしょうか。

 既報の通り、今年の11月17日に「マタハラ訴訟」の判決が下されました。訴訟を起こし勝訴した女性は、マタハラをきっかけに職場で孤立し、最終的には退職をしていました。助教も、このまま職場に復帰できなかった場合、「解雇等の不利益」を明確に受けたことになります。

1 2

[PR]
[PR]

messy新着記事一覧へ

職場のハラスメント-適正な対応と実務