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「生活保護の母子家庭」に育った19歳女性との交際を反対する彼親

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Photo by marc falardeau from Flickr

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 年末のクリスマスや忘年会シーズンにありながら、小町で盛り上がっていたのは、街の狂騒とは無関係の深刻なトピであった。今回は1トピのみだが、こちらを紹介したい。

「生活保護世帯の子供です。彼の両親に別れるように言われました」

 トピ主は販売員の仕事をする19歳女性。16歳の妹と母親がいる。父親は若くして亡くなった。ひとりで姉妹を育ててきた母親だったが、5年前に病気になりパートも解雇され、以降、生活保護を受給している。現在、トピ主は社宅に住み母妹とは別世帯となっているが、生活費は家に入れている。

 さて、そんなトピ主は同僚の25歳男性と結婚前提で交際している。先日、彼と一緒に彼両親のところへ挨拶に行ったのだが、相手方から「生活保護世帯、母子家庭ということを聞いた。息子の将来のために交際は諦めてほしい」とお願いされてしまった。彼は抗議してくれたが、トピ主母は「親御さんの気持ちとしてはわかる。交際は無理ではないか?」等と言う。その後も彼は「気にすることはない」と言ってくれているのだが……「初めて好きになった人とも、その理由で別れないと駄目? と今、悩んでいます」という相談だ。

 あとからトピ主レスで出てくるが、トピ主母の病気は進行していく『悪くなることはあれど良くなることはない』という病気ながら、わけあって障害者年金を受け取ることはできないのだという。あぁ、これさえ受け取れればトピ主はこんなに深く悩まなくて済んだのか……。

 コメントでは実に様々な意見が寄せられている。「彼の結婚の意志が揺らいでいないのであれば、親など気にしなくてもよい」と応援するものもあれば、「19歳と25歳の恋愛なんて、一年後にはどうなってるかわからないような危ういものです。今好きなら普通に恋愛を楽しんで二人で付き合ってればよかったんですよ。『結婚を前提に』なんていって相手の親に会いになんていくから嫌な思いしたんですよ」「そんなに結婚を急ぐ理由はなんですか?」「まだ19才、焦って決めなくてもいいように思います。彼の両親も時間をかけて説得してはどうでしょうか?」等、結婚を急ぐ必要はないとのアドバイスも。トピ主と同じ境遇にあった方からの「結論から申しますと、彼が守ってくれなければ結婚生活、厳しいかもです。彼が守ってくれる環境なら逆境を力にして頑張っていきていくしかないです」という書き込みもあった。

「現実的な対応としては、妹さんが自立するまで結婚せずに交際を続けて、機が熟するまで待つのがいいと思います。妹さんが自立すれば経済的な負担はかなり軽くなりますし、相手方の家庭に対する印象も当初に比べればだいぶ変わってくるでしょう」というコメントに代表されるように、「急ぐなよ」系のアドバイスが多かったが、筆者もそう思う。そして多くは“この条件なら相手の親御さんが心配するのは致し方ない”というコメントだった。

「母子家庭への偏見だけの反対なら説得しようもあるけど、生活保護世帯が息子の肩にのしかかるかと思えば、反対されるのは当然と腹をくくるしかありません」

「お付き合いだけならともかく、結婚となると息子の将来の為にという事で反対したくもなります」

「結婚は家族ぐるみのことです。彼の母親がそういう考え方の人で、トピ主様の母親が生活保護から抜け出す可能性が低いなら、両家は一生歩み寄れません。彼に、彼母を捨てさせて、トピ主様母を背負わせますか? 今回はお別れしましょう」

「体の弱いお母さんはもとより、下手したら妹さんもなんだかんだ言って丸ごと付いて来るような、そんなイメージがどうしても付いて回るのです」

「私も反対します。だって貴方の母上様がお荷物になるからです。また貴方も正社員?でないよね。それも嫌です」

 う~む。貧困家庭への差別は根強い。落込んでいるトピ主にこの現実が受け入れられるのだろうかと心配になる。トピ主レスでは、これまで母子家庭&生活保護世帯として生活してきたゆえの悩みなどが、言葉少ないながらにぶちまけられた。

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ブログウォッチャー京子

1970年代生まれのライター。2年前に男児を出産。日課はインスタウォッチ。子供を寝かしつけながらうっかり自分も寝落ちしてしまうため、いつも明け方に目覚めて原稿を書いています。

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