1月なのに気温が26度だからでしょうか……。年明けてもメンタルダウン状態を引きずりなかなか大学に行けていません。シングルマザー女子大生・上原由佳子です。
普段からほとんど外出せずに可能な限り人との接触を避けている上原ですが、高校と大学が同じ友人だけは例外で、ほぼ毎日連絡しています。上原が卒業した夜間の定時制高校には、経済的な事情や持病などの様々な事情を抱えている生徒がいたので、「お互いの痛み」みたいなものを言葉にしなくても自然と共有できたんです。そういう人っていますよね。
そんな上原達にとって「大学に通うこと」は……ある意味、「自傷行為に近いよね♡」です♪
大学がイヤだとか、勉強したくないとか、学生生活が楽しくないとかではありません。そういうのとは別に、純粋に辛いし、苦しくなる。通い始めた頃は「上原だけなのかな?」と思っていたのですが、すぐに友人たちも同じように感じていたことがわかりました。
連載の中では、「学び直し」について、歳を取ってから高校や大学を受験することの辛さなどを書いてきました。でも大学に入ったらそれで終わりというわけじゃなかった(笑)。というわけで、今回は「ここが辛いよ、大学生」というお話を書いてみたいと思います♪
甘ったれ上原?
ある日の午後。友人と3人、キャンパス内で弁当を食べながら「はあ……授業が辛い」「知識がある前提なのマジ辛い」「つか、私たち学力に問題ありじゃない?」「学力以前の問題だよ、だって、その科目無かったもん……」と、憂鬱な気分に浸っていました。
上原達の共通点は、専門高校出身(しかも定時制)に通っていたこと。商業、工業、水産高校などの専門高校では専門科目の授業があって、普通科目が他の高校に比べて少ない。なので、数学Ⅰもやってないし、日本史もやってないし、生物や物理は理科総合でした。大学の講義で「日本史で習ったと思いますが〜」とか、「数学でやったよね?」とか先生が言い出すと一気に「やってねえ……!」と気落ちします(苦笑)。
「みんな出来ることが自分には出来ない!」みたいな、焦燥感や劣等感が湧いてくるんです。同じ大学に入学したんだからみんなスタートラインが一緒だと思ったらそんなことなかった。まあ、基本的な知識だったら高校の参考書を買って自分で勉強したら意外といけるはず……といっても、帰ったら娘ちゃんの面倒もみなくちゃいけないし、勉強する時間を確保できるのかも定かじゃありませんが(笑)。むしろ、何よりも辛いのが大学の専門科目です。これが辛くて辛くてたまらないんです。
「また上原が甘ったれたこと言い出した! 文句ばっかり言ってないで大学辞めちまえ!」と思いましたか?
そういった方々に声を大にして言いたい。
マイノリティ的な側面を持っている人達が自分の存在をマイノリティとして受け入れるのは、とても辛いし、難しいんだよ!
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