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カンジダになって実感した、シモのトラブルをカップル間で話しにくい理由

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パンツの中のこと、話してる? Photo by hangmy nguyen from Flickr

 膣カンジダになりました。外性器がむずむずして、なんだか膣内にも違和感が。「気のせい」「冬の乾燥による症状かしら?」と、半日ほど自分をごまかしていました。乾燥でそんな症状、出ないっていうのに。

 【この段落、お食事中の方は飛ばしてください!】これはおかしい、と決定的に思ったのは、バイブ使用後、です。バイブには当然、白濁液が付着しますが、ビビットな色のバイブだとこれがよく映えます。ただこの日は、いつもの白くてサラッとした体液ではなく、薄黄色でボソボソとした、そう、豆腐のカスのようなものが、けっこうな量で付いていたのです。わー……。

 私の身体に何かが起こっている!? え、何かに感染しちゃった!? すぐにPCに飛びつき、検索しました。ネットには性感染症の情報が山ほど出てきますが、信頼度がいまひとつのところもたくさんあります。医療機関か製薬会社が発信しているところのみに絞って、いくつか閲覧しました。

 結果、「これは膣カンジダだろう」と当たりをつけました。カンジダ症やカンジダ膣炎など、複数の呼び方があるようですね。「おりものが特徴的なので、慣れている方だと『また膣カンジダだ』とすぐわかるようになります」と書かれたサイトもありました。私はもう10年近く前に一度患ったことがあるだけで、そのときの記憶がありません。そのときは不快な思いをしたはずなのに、喉元すぎれば、ですね。

 「慣れている方だと」とあったように、頻繁に膣カンジダになる人もいて、個人差が大きいようですね。「私、しょっちゅうなるよ!」と教えてくれた友人もいます。一般的にはこうしたシモの話には口をつぐむ人が多いのですが、膣カンジダは、いわゆる〈性病〉でもないし誰でもなりうるものだし、もっとカジュアルに友人間で話されてもいいように思います。

シモのことは、友人間でも話さない

 そういう意味では、膀胱炎と似ていますね。どちらも身体が疲れていたりストレスが溜まっていたり、風邪などで抗生物質を飲んだりしたに出やすいという共通点があり、ちょっとしたことですぐ発症する人も少なくありません。が、シモの話ゆえに大っぴらに話されることはないですよね。「私、生理痛で~」というノリで話せないのは、シモ菌の取り合わせが、恥の意識につながるからでしょうか。どんなに清潔にしていても、体調次第でなるというのが常識レベルで広まれば、そんな意識も薄れるように思うのですが。

 さっそく婦人科で薬を膣内に入れてもらい、痛がゆくなっている外性器に塗るお薬ももらいました。そして、この時点から「彼にどう伝えよう」と思案しはじめました。カンジダ菌は誰でも持っているものなので、これが発症した=誰かから移された! というわけではありません。でも、彼は性に関する知識が豊富なほうではなく、反射的に「誰から感染されたんだ!?」と濡れ衣をかぶせてきたらイヤだな……と、ためらう気持ちがあったのです。

 最初から「膣カンジダっていうのは、そもそもね」と説明するのがいいかな。いやいや、それこそ言い訳がましくみえて、かえって疑念を強められたら困るし、それにセックスでもらうこともないわけではないから、正確な説明にはなっていないし……。あーでもないこーでもないと堂々めぐりで考えているうちに、重大なことに気づきました。

 彼はこれまでの人生で一度も、性病のチェックをしたことがないのです。いま彼がシロだといえるのは、私が婦人科で定期的に、ひと通り検査をしてもらって、シロだとわかっているから。つまり、彼は私を通して検査しているようなものなのです。いま現在お互いがシロだとわかっているからいいものの、なんだか複雑な思いが残ります。

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桃子

オトナのオモチャ約200種を所有し、それらを試しては、使用感をブログにつづるとともに、グッズを使ったラブコミュニケーションの楽しさを発信中。著書『今夜、コレを試します(OL桃子のオモチャ日記)』ブックマン社。

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