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今年のバレンタインは、洒落のわかる友人に「義理エロ」を贈りませんか?

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何が入っているのかな? Photo by Xiaoyin (Yin) Li from Flickr

 毎年バレンタインデーが近くなると、「エロスをプレゼント」としてスイートな雰囲気のラブグッズやラブコスメなどを紹介していますが、どれもセクシャルな関係にあるふたりの間で交わされるプレゼントです。でも、いまやバレンタインデーは恋愛イベントではなくなっていますよね。友チョコ自分ご褒美チョコのほうが盛り上がっていて、義理チョコも下火。会社で「チョコどうする……?」という話題が出ると、めんどくさーと思う気持ち、私もよくわかります。

 仕事が絡むと面倒ですが、日ごろお世話になっている友人や身近な人にお礼の気持ちを添えてちょっとしたプレゼントをする、それ自体はすてきなことです。そこで今回は、義理チョコならぬ「義理エロ」について考えてみましょう。カップルでもないのにエロって勘違いされるだけでしょ!? というご意見は至極ごもっとも。でも、明るくオープンにエロについて話す場、人ってもっとあっていいですよね。女性同士、男性同士の内輪の話にするのではなく、意見交換をし合う場です。シモネタ合戦をしたいわけではありません。求めているのは、本質的なコミュニケーションです。

 とはいえ、セクシャルな関係にない人がエロスをプレゼントするのは、とても難易度が高いですよね。相手のエロ意識がどの程度かにもよるし、プレゼントする側のキャラにもよるし、もちろん関係性も大きく影響しています。そして渡し方。「もしかして、俺とヤリたいってアピール!?」と勘違いさせないよう、明るく健全な雰囲気がマスト!

 かつて勤めていた職場で、ホワイトデーにフロアの女性全員に1人1枚パンティーを配った男性がいました。そんなにお安いものではなく、ちゃんとしたランジェリーです。しかも、好きなの持っていって~、というのではなく、ひとりひとりをイメージしたものをセレクトしたのだからスゴイです。ただそれが的を射ているかというとそうでもなく、私がもらったのは、濃いブラウンに花の刺繍が散りばめられたレースのTバックで、たいへんセクシーでした。でも、正直なことをいうと私の趣味に合うものではなく……。

セクハラのはずだけど……。

 いまふり返ると、これ完全にアウトです。セクハラもいいところ。特定の女性にプレゼントしたのではなく、全員平等に配ったからいいという話ではありません。仕事の場にそうした性的なものを持ち込むことも非常識です……が、その人のキャラクター的に許されてしまっていました。ありていにいえば、誰からも好かれる上司で、普段から下品でなく差別的でもないセックスジョークをよく飛ばす人でした。この行為は是非でいうと非に当たることはまちがいないのですが、それでも場のムードは非常に明るく楽しいものになりました。

 ほかの男性たちどう反応していいのかわからず遠巻きに眺めるなか、女性同士が「◯◯ちゃんはどんなの?」「わー、えっろーい」とキャッキャウフフと盛り上がっていました。もしかすると、心中で不快に思っていた人もいるのかもしれません。その上司は人望がありましたが、快く思っていない人がいても不思議ではありません。そして何より、エロについての捉え方は人それぞれです。そんな女性たちに対してははしゃいだ空気につき合わせてしまったことを申し訳なく思いますが、それででもなお、そこに漂っていた「明るいエロ」は私にとっては大変たのしいものでした。

 まだバイブのコレクションをはじめる前のことです。性について深く考えたこともなければ、自分の性感を追求しよういう発想もありませんでした。性の話=シモネタと思っていた節もありました。というか、自分がそれにどう向き合えばいいのか(怒ればいいのかイヤがればいいのか笑えばいいのか)わかりませんでした。でも、パーソナルなことはさらさずに性について明るくやりとりできる/そんな健全な性をみんなで共有できる……シモネタではない「性」の共有の仕方というのがあるのかも、と気づかせてくれたのが、この年のホワイトデーだったのです。

 恋人以外とも共有できるのは、明るく健全で、そして笑えるエロ。と書くと「隠微さを失うとエロではない!」という人も出てきますが、それとこれとはまったく別ものです。パーソナルなエロと、ソーシャルなエロの違いとでもいうのでしょうか。表立ってワイワイ明るく愉しめるエロというのは、たしかに存在します。昨秋から開催されている春画展で、それを体験した方もいらっしゃるのではないでしょうか。

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桃子

オトナのオモチャ約200種を所有し、それらを試しては、使用感をブログにつづるとともに、グッズを使ったラブコミュニケーションの楽しさを発信中。著書『今夜、コレを試します(OL桃子のオモチャ日記)』ブックマン社。

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