先日、「風俗店の体験入店を辞退したら『法的処置も考える』と脅された、とある風俗嬢の話」という記事で、転職先の風俗店を探していたときに引き起こしてしまったトラブルについて書きました。今回はどのようにして所属するお店を決めるのかを詳しく書きながら、いくつか面接を受けているうちに経験した「あれ? このお店、言ってることが求人情報に書いてあることと全然違うじゃん」というエピソード、いいお店と出会えたことで起こった自分自身の意識の変化についても書いていきたいと思います。
性感エステ店との出会い
私が初めて働いた風俗店はオナクラでした。プレイ内容は、男性客の自慰行為を見ているだけ、または手コキで手伝う。こちらの体に触られることはないという本当に風俗初心者向けのものです。
最初はそれだけでも抵抗はありましたし、知らない男性と二人きりで密室の中で過ごすことに対して「怖いな」とも思っていました。ただ、事情があってお金が必要でしたし、「この程度なら我慢出来る」と自分に言い聞かせて、この業界に足を踏み入れていきました。
その後、オナクラよりも高収入でなおかつソフトサービスのお店はないかと思って選んだ業種が性感エステでした。お店はいくつか移りましたが、それ以来ずっと性感エステという業種に従事しています。
性感エステ店の一般的なプレイ内容は、女性従業員がアロマオイルなどを用いて男性客に全身マッサージを施し、最終的に手コキなどで性的サービスを行うというものです。基本的に女性が受け身になることはなく、マッサージ主体のプレイ内容であることから、風俗業界の中ではオナクラと同じくソフトサービスに分類されています。ただ、お店によっては女性が脱ぐオプションがあったり、上半身へのタッチやキスはOKだったりと、プレイ内容に少し違いがあります。
私の場合、自分が受け身になるよりも男性客を攻めるほうが得意というか向いていると思うので、今所属しているお店も、今までも、男性客が女性の体に触れることを禁止とするお店で働いてきました。ただ、このように男性が完全に受け身のお店はそれほど多くはなく、探すときはとても苦労しました。
鵜呑みには出来ない風俗の求人情報
私がお店を移るときはいつも、紹介やスカウトは利用せずに自分自身で風俗専門の求人サイトなどを見て探します。
というのも、そもそも風俗の仕事をしている友人や知り合いがいないので紹介は期待出来ませんし、スカウトは何となく怖くて……。
風俗店はどこも集客のために新しい女性を求めているので、求人サイトには膨大な数の求人情報が載っています。某サイトでは全国で約6500件、関東だけでも約2800件あります。そのうち性感エステ店は約300件でした。
その中から、働くエリア、業種、給料など自分の求める条件のお店をサイトの検索機能を使って絞り込んでいくんですが、いろいろと条件をつけて絞り込んでも70件近くあったりして。
その検索結果を一つ一つクリックして条件やプレイ内容などを見ていくんですが、求人情報に書かれてある内容をそのまま信じて面接に行くと、「求人票に書いてあることと全然違うじゃん……」ということが何度かありました。
求人情報には、「脱がない、舐めない、触られない」と書かれてあったのに、実際に面接に行くと、「ソフトサービスのお店は稼げないからこっちで働いたほうがいい」と系列のヘルス店を勧められたり、「オプションでキス、オールヌード、フェラチオ、ソフトタッチがあるから。働いてる女の子は皆OKにしてるし、君だけNGにしちゃうとお客さんつかないよ」と言われたり……。結局は脱ぐし舐めるし触られるんですね、みたいな(笑)。
おそらくソフトサービスを売りにした求人広告を出せば、「これなら私でも働けるかも」と風俗未経験の女性の応募が増えるため、お店側にとっては業界に染まっていない初々しい女性を確保することができ、お店のコンセプトに合うように一から教育出来るというメリットがあるのだと思います。また、未経験女性の初々しい接客はお客さんにとっても新鮮で喜ばれやすく、指名も集まりやすいようです。
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