キャラ弁はアウト? セーフ?
また、取材VTR終わりにスタジオで突然始まった「著作権クイズ」コーナーでは、「キャラ弁を作って、その写真をネットで公開することはアウトかセーフか?」という問題が出された。
ゲストの光浦靖子は「まぁ、いいんじゃない?(そのキャラに)憧れて好きで作ってるし、お金儲けが目的じゃないでしょ?」とセーフ票を支持。けれども杉村太蔵は「完璧にアウトです。公開ってのは、もうアウトです。そのデザインを使うのであれば全てアウトです!」とアウトのゴリ押し。
セーフであって欲しいと私も期待していたのだが、残念ながら「アウト」。そんな~! 前出の永井弁護士によれば、これは「キャラクターの著作者は不特定多数にネットなどで公開する権利を専有する」という著作権法 第23条“公衆送信権”に引っかかるので著作権侵害になってしまうそうだ。ただし、「愛情たっぷりのキャラ弁を訴える人はあまりいないのでは?」という優しいコメントを添えてくれたので、少しほっとした。
それに、いちいち全てのキャラ弁に対して訴えるだなんて、大変な労力と時間がかかるから現実的な話ではないのだろう。ものまね同様にそのキャラの宣伝にも一役買っているだろうし。お弁当作りに励むママさんたちに「安心してください、これからも子供たちが喜ぶキャラ弁が作れますよ♪」と、応援したい気分になった次第である。
現代社会では、パクリかどうかの境界線はどうやらとっても曖昧らしい。しかし、いったんパクリ疑惑が浮上すると、正義感を持ったネットユーザーらによって炎上されかねないので、細心の注意が必要になってくるだろう。ネットの炎上問題を危惧したはに丸くんは、番組の最後に「まあ人間社会には難しい問題だと思うんだけど、白熱の議論をしても何が本当に大事なのかっていうことは忘れないようにしようね~」とお友達にメッセージを送るのであった。
今回もはに丸くんの無防備な毒舌と無邪気さに大いに笑わせてもらい、結構勉強にもなった。次回の放送がいつになるかわからないが、また忘れたころにひょっこりやって来てくれることだろうから、それまで楽しみに待つとしよう。
(テレ川ビノ子)