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永遠の美しさを求め破滅していく少年たち 注目の若手俳優が集結した『ライチ☆光クラブ』

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(c)2016『ライチ☆光クラブ』製作委員会

(c)2016『ライチ☆光クラブ』製作委員会

今回取り上げる映画「ライチ☆光クラブ」は、1984年に「東京グランギニョル」によって公演された舞台を見た古屋兎丸が漫画化し、その作品を原作に映画化されたものです。

この作品の映像化、舞台化はこれまで何度かされています。2012年、2013年には、古屋版が舞台化、そしてほぼ同じキャストが声優を務める形で2012年にアニメ化、このときはゼラ:木村了、タミヤ:中尾明慶、ジャイボ:玉城裕規が演じました。また2015年12月には、同じく古屋版が、ゼラ:中村倫也、タミヤ:玉置玲央、ジャイボ:吉川純広で上演されています。

現在上映中の映画では、物語の主役であるタミヤを野村周平が、ゼラを古川雄輝が、ジャイボを間宮祥太郎が演じています。その他にも、池田純矢、柾木玲弥、中条あやみなど、今、もっとも注目の若手俳優が集結した作品になっていると言えるでしょう。普段は女子の願望に応えるキラキラした役どころの多い若手俳優たち自身にとっても、「新しいことに挑戦している」という実感を持てる作品だったのではないかと思います。

物語は蛍光町という架空の町を舞台に繰り広げられます。タミヤがリーダーとして立ち上げた、少年たちのどこにでもある秘密クラブ「光クラブ」は、転校生のゼラが参加してから様子が変わっていったようです。醜いものを嫌うゼラは、光クラブの存在を知った女教師をメンバーに処刑させるほど強力な恐怖での支配をしています。しかし、「美しいもの」を連れ去らせるために開発していたロボットの「ライチ」が完成し、カノンという少女を連れ去ってから、徐々に「光クラブ」の9人の関係性が壊れていくのでした。

グロテスクな描写も多く、少年たちのミソジニー、エイジズム、ルッキズムの合わさった思想に、最初の何十分かは、とても最後まで見ていられないと思ってしまいました。でも、徐々にそれが覆されていくのでなんとか最後まで見ることができたという感じです。

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西森路代

ライター。1972年生まれ。大学卒業後、地方テレビ局のOLを経て上京。派遣、編集プロダクショ ン、ラジオディレクターを経てフリーランスライターに。アジアのエンターテイメントと女子、人気について主に執筆。共著に「女子会2.0」がある。また、 TBS RADIO 文化系トークラジオ Lifeにも出演している。

twitter:@mijiyooon

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