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ラブグッズって本当に女性が使ってるの? 懐疑的なコメントへのアンサー

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アダルトグッズ最前線の秋葉原「ラブメルシー」では、どうなの?

 私の周辺では、ラブグッズを使うのは当たり前。自分が日常的に使わなくても、使うことへの偏見はありません。そりゃそうですよね。バイブコレクターという活動を通じてできたネットワークですし、SNSでのフォロワーや友達も「え、オモチャなんて使う人いるの?」という人は、わざわざ私のことをフォローしません。そういう環境にいると、まるで世間全体がラブグッズに興味がある、と錯覚しそうになるので気をつけなければいけません。

 当連載のコメント欄で「おもちゃいらない。あれ実は反応を見たい男の人のためのものじゃないの?」「使いたがるのは男の方だしね」というコメントが書き込まれ、私は背筋が伸びる思いがしました。ここで、「でも実際、女性目線のプロダクツが国内でも続々と開発されているし、インポートものも増えている。男性の琴線に触れるものではないから、ターゲットは女性。そして、売れていないならこんなに商材の数もバリエーションも増えませんよ」と反駁するのは、無意味です。私の世界でラブグッズが常識レベルであるのと合わせ鏡状態で、こう書き込まれた女性たちの世界では「ラブグッズなんて男が使うもの」なのです。属するクラスタや情報源として日々触れているメディア、セックス観などの共通項が少ないほど、それぞれの世界のあいだにある断絶は大きくなり、言葉は通じなくなります。

 そういう女性にも先入観を取っ払って、ラブグッズを手にとってもらいたい。押し付けるのではなく、気づいてほしいと思っています。いつかセックスライフ(オナニーも含む)で解決すべき問題が生じたとき、もっと愉しみたいと思ったとき、ラブグッズが役に立つ可能性が少なくないからです。そのための選択肢は、少ないより多いほうがいいですよね。「男が使うもの」と誤解してシャッターを降ろすのはあまりに惜しい。「みんな使っているんだよ」と背中を押してあげたいのです。世界や言葉の違いを超え、「みんなそう」は日本人の行動を後押しする魔法のフレーズですよね。

「売れている」という市場調査結果

 そこで、女性にラブグッズが売れている、と私が肌感覚で話すのではなく、何かデータがあれば……と考えていた矢先、「アダルト向け市場に関する調査結果 2016」が発表されました。アダルトといっても性産業界隈だけでなく、タバコや強壮剤、ギャンブル、結婚・出会い市場などの項目も含まれています。そのひとつに「アダルトグッズ・ショップ市場」というのがあり、売上の推移は以下のとおりでした。

 2010年度 2,091億円
 2011年度 2,016億円
 2012年度 2,009億円
 2013年度 2,078億円
 2014年度 2,093億円

 2010~2012年にかけて落ち込んでいますが、2013年ぐらいからまた盛り返してきた……この調査からはそう読み取れます。さらに、同調査では「注目すべき動向」として、「女性用のアダルトグッズ(ローター、バイブレーター等)は、デザイン、ファッション性が重視され、男性目線ではなく、女性の手に取りやすいかがマーケティングの鍵になっている。アダルトショップも女性のみ、女性同士でも入りやすい店舗作りがなされるようになってきている」と明記されていました。いいね、いいね~。

 アダルトグッズ業界のなかからのものではなく、まったく中立の機関によるデータにも「売上が伸びている」「それも、女性ユーザが今後のカギ」と明らかに現れているというのは、私にとって朗報です。けれど、それでも「ほんとに?」と思う方はいるでしょう。データによって現象を俯瞰できても、具体的に実感できないというのは私も同意です。そこで、秋葉原にアダルトグッズショップを構えて11年、「ラブメルシー」の広報・大槻篤志さん(イケメン!)に同調査結果を見てもらいつつ、お話をうかがいました。

ーーアダルトグッズ業界全体の売上の推移、ラブメルシーさんでも同様の実感はありますか?

大槻さん「2010年から下降線をたどったのは、3.11の震災の影響が大きいですね。業界全体が芳しくなかったと思います」

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桃子

オトナのオモチャ約200種を所有し、それらを試しては、使用感をブログにつづるとともに、グッズを使ったラブコミュニケーションの楽しさを発信中。著書『今夜、コレを試します(OL桃子のオモチャ日記)』ブックマン社。

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